児童指導員と保育士という職業に、どのような違いがあるのか気になる方もいるのではないでしょうか。どちらも子どもに関わる仕事ですが、必要な資格や仕事内容には違いがみられます。
この記事では、児童指導員の給与や仕事内容や保育士との違いなどを解説します。保育士以外に、子どもと接する仕事が気になる方は、参考にしてみてください。
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引用元:保育のカタチ
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許可番号 | 厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764 労働者派遣事業:派27-304996 |
雇用形態 | 正社員、契約社員、パート |
求人施設 | 保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など |
対応エリア | 全国 |
連絡手段 | 電話番号:06-6210-5326 LINE |
児童指導員と保育士の違いと共通点
児童指導員は、児童福祉施設や児童養護施設に入所または通う子どもたちが自立できるように支援や指導を行うのが仕事です。
保育士も児童指導員も子どもの成長に関わる仕事ですが、以下の5つに違いがあります。
- 資格
- 仕事内容
- 勤務先
- 子どもの年齢
- 給与
1つずつくわしく解説します。
資格
はじめに、児童指導員と保育士では、必要な資格が異なります。児童指導員は、任用資格の「児童指導員任用資格」を取得する必要があります。
一方、保育士は国家資格の合格が必須です。高校卒業後に大学(短期大学も含む)や専門学校、または2年以上の実務経験を経て国家試験に挑みます。そのほかにも「指定保育養成施設」という厚生労働大臣がしてしている学校に入学した場合は、卒業と同時に保育士の資格取得が可能です。
仕事内容
児童指導員と保育士の主な仕事内容は、以下のとおりです。
児童指導員 | ・日常生活の全般的なサポート ・心身に障害を持つ子どもの療育など |
保育士 | ・園児のお世話(食事やトイレなど) ・保育園やこども園の行事に関する企画・運営など |
それぞれくわしく解説していきます。
保育士
保育士は、預かっている間の子どもの世話を行うのが主な仕事です。担当するクラスにより異なりますが、おむつ交換やトイレトレーニング・食事・お散歩などの世話をします。
子どもの世話に加えて、季節ごとの行事に関する企画、運営も行うため、業務量が多く忙しいと感じる方もいるでしょう。業務の忙しさに悩んでいる方は、下記の記事もご覧ください。
児童指導員
児童指導員は、障がいのある子どもたちの日常生活の全般的なサポートが仕事です。障害がある子ども一人ひとりに合わせて、以下のようなサポートを行います。
- 生活習慣の確立
- 個別支援
- 集団生活への支援
- 保護者対応など
一人ひとりの指導計画を作成したり、子どもの成長や今後の課題を見つけて改善を図ったりします。養護施設で勤務する場合は、保護者と一緒に生活できない子どもの精神的なケアも求められます。
勤務先
児童指導員と保育士の勤務先は、以下のとおりです。
児童指導員 | ・放課後等デイサービス ・児童発達支援センター ・児童発達支援事業所 ・養護施設(主に重症心身障害児を通わせる場合に限る) など |
保育士 | ・育園 ・認定こども園 ・児童福祉施設や企業が運営する保育園 ・児童養護施設 ・民間の保育に関するサービス など |
児童指導員として働く場合は、国が定めている児童福祉施設が勤務先となります。一方、保育士は、保育園だけでなくさまざまな勤務先で働けます。
保育園以外の勤務先について気になる方は、下記の記事もご覧ください。
子どもの年齢
児童指導員と保育士では、関わる子どもの年齢も違いがあります。
- 児童指導員:0~18歳
- 保育士:0~5歳
保育士が保育園ではなく、児童養護施設や放課後等デイサービスで働く場合は、児童指導員と同様に0〜18歳の子どもが対象となります。
給与
児童指導員と保育士の給与は、以下のとおりです。
- 児童指導員:約31万円/月
- 保育士:約25万円/月
地域や採用条件により給与は異なりますが、児童指導員の方が保育士よりも高い傾向にあります。また、夜勤や当直をしている方、公立施設で勤務している方は、さらに給与が高くなるでしょう。
保育士の給与について気になる方は、下記の記事もご覧ください。
保育士が児童指導員になるには?
保育士が児童指導員になるには、厚生労働省が定義している児童指導員任用資格の取得が必要です。取得に必要な条件は、大きく分類して3つあります。1つずつ詳しく解説します。
資格を取る
児童指導員の取得を考えている方は、以下の条件にあてはまるか確認しましょう。
○児童福祉施設の設備および運営に関する基準(昭和23年厚生省令第63号) 第四十三条 児童指導員は、次の各号のいずれかに該当する者でなければならない。 ① 地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設を卒業した者 ② 社会福祉士の資格を有する者 ③ 精神保健福祉士の資格を有する者 ④ 学校教育法の規定による大学の学部で、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者 ⑤ 学校教育法の規定による大学の学部で、社会福祉学、心理学、教育学又は社会学に関する科目の単位を優秀な成績で修得したことにより、同法第百二条第二項 の規定により大学院への入学を認められた者 ⑥ 学校教育法 の規定による大学院において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専攻する研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者 ⑦ 外国の大学において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者 ⑧ 学校教育法 の規定による高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者、同法第九十条第二項 の規定により大学への入学を認められた者若しくは通常の課程による十二年の学校教育を修了した者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。)又は文部科学大臣がこれと同等以上の資格を有すると認定した者であつて、二年以上児童福祉事業に従事したもの ⑨ 学校教育法 の規定により、小学校、中学校、高等学校又は中等教育学校の教諭となる資格を有する者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの ⑩ 三年以上児童福祉事業に従事した者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの |
保育士の方で、児童福祉法で定められている施設で実務経験が2年以上あれば、任用資格があるとみなされます。また、以下の資格を取得している方も、任用資格があるとみなされ児童指導員任用資格が付与されます。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 小中学校や高校の教員資格
- 中等教育学校の教諭資格
任用資格の付与に該当しない方は、この後紹介する養成学校を卒業するもしくは実務経験を積んで認定を受ける方法で取得を目指しましょう。
養成学校を卒業する
資格を取得していない場合でも、 地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員の大学や大学院を卒業している方は、児童指導員任用資格を取得できます。
また、養成学校の他にも社会福祉学や心理学、教育学、社会学を大学や大学院などで専門的に学び、学校を卒業している方は児童指導員任用資格の取得が可能です。
実務経験を積んで認定を受ける
資格を取得していない方や指定されている学校を卒業していない方は、実務経験を積むことで児童指導員任用資格が認められます。
- 三年以上児童福祉事業に従事している
- 児童福祉事業に3年以上従事し、都道府県から認められる
最終学歴が中卒の方も、上記を満たせば児童指導員の資格を取得できます。
児童指導員になるメリットとデメリット
児童指導員になるメリットやデメリットはあるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。ここからは、児童指導員のメリットとデメリットを解説します。
メリット
児童指導員になるメリットは、以下のとおりです。
- 子どもの成長を近くで見守ることができる
- 障害や病気に関する知識、療育について学べる
- 障害をもつ子どもの保護者や、子どものことに関する保護者の支援を行える
児童指導員は、生活習慣の確立や個別支援で障がいのある子どもをサポートするため、成長を身近で感じられる点が最大のメリットです。そのほかにも、障害や病気・療育に関する知識を学べます。子どもだけではなく、保護者とも関わり合いを持って、寄り添ったサポートができるでしょう。
デメリット
児童指導員になるデメリットは、以下のとおりです。
- 夜勤や当直、早番、子どもとの遊びなどからの体力的な負担
- 障害や病気、精神的なケアが必要な子どもへの対応に関する責任の大きさ
児童指導員は、不規則な勤務形態が多いため、体力は必要不可欠です。不規則な勤務形態で勤務しながら子どもと関わるため、体力的な負担が生じます。また、子どもにより必要なケアが異なるため、個別性の対応に対する責任の大きさを負担に感じることもあるでしょう。
児童指導員と保育士どちらか迷ったら?
児童指導員と保育士はどちらも子どもを対象にした仕事です。多くの子どもと関わりたい方や、行事ごとの企画を楽しみたい方は、保育士が向いているといえます。
一方、さまざまな年齢の子どもと関わりたい方、一人ひとり付き添って成長を見守りたい方は、児童指導員がおすすめです。
しかし、児童指導員は就職できる施設の幅が狭いため、幅広く活躍したい方は保育士が向いているといえるでしょう。
まとめ
児童指導員と保育士は、どちらも子どもに関われる職業です。仕事内容や子どもの年齢・勤務先などに違いがあります。保育士は国家資格ですが、児童指導員は任用資格のため、国家試験を受けずに資格取得できます。
働き方に悩んでいる方は、保育士として働くのがおすすめです。保育士は国家資格であり、就職先が数多くあります。また、保育士の資格があれば、児童福祉施設でも働くこともできるので、まずは保育士として働くのが良いでしょう。
児童指導員が気になる方は、保育士として勤務し、その後児童指導員の資格を取得するのがおすすめです。
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引用元:保育のカタチ
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