保育士として仕事をしていると、定期的に自己評価というものが行われます。自己評価は、自分の仕事を見直してこれからやることを見極めていく大切な作業です。
今回の記事では、保育士の自己評価の書き方をキャリア・場面別に徹底解説します。また、保育士が自己評価をする意味や自己評価をする際のポイントも紹介します。
例文も紹介するので、自己評価の書き方に悩んでいる保育士の方はぜひ参考にしてみてください。
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引用元:保育のカタチ
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【キャリア別】保育士が書く自己評価の例文
保育士の自己評価は、自分の仕事ぶりを見直し、今後の課題を見つけていくといったものです。
この自己評価をどのように書けば良いか悩む方も多いでしょう。ここでは、キャリア別に自己評価の例文を紹介します。
経験年数1~3年の保育士
保育士の経験年数が1年~3年のうちは、まだ現場では経験が浅いと言われます。
1年~3年のうちはたくさんの子どもを見ることで、保育のスキルを上げていく時期です。そのため、自己評価も無理なく達成できるものがおすすめです。
目標設定の例
- 毎日子どもたちとは笑顔で接して、できることが増えたら一緒に喜ぶ
最初は目標のハードルを上げ過ぎず、できそうなことを設定しましょう。続けやすい目標であることによって自分への自信にもつながります。
自己評価の例文
- 毎日の変化の中で子どもの成長に気が付けた
- 毎日子どもと笑顔で接することができた
目標に対して、できたことを記すようにしましょう。改善点などがある場合は、次の目標設定に活かしたり、他の保育士を見て学んだりすることが大切です。自分が成長できる方法を模索することで保育の質の向上につながります。
経験年数4~6年の保育士
経験年数4年~6年の保育士は、中堅と呼ばれます。園の中でも責任のある仕事を任され、中心的役割を担う存在です。
目標設定の例
- 子どもの成長を支えるだけでなく、新人保育士の教育にも精を出す
中堅とされる経験年数4~6年の保育士は、保育に直接関わるだけでなく新人の教育なども行います。そのため、目標設定も自分以外の視点が必要です。
自己評価の例文
- 子どもの成長をそばで支えられた
- 新人の悩みに目を向けて、一緒に解決できた
自己評価では、1つでもできたことに目を向けましょう。自分の成長を客観視することで、次の目標設定につながります。同僚から何か改善点がないか聞いてみるのも良いかもしれません。
経験年数7年以上の保育士
経験年数が7年以上の保育士はキャリアアップの世代です。主任という役職に就いたりリーダーシップを発揮する場面で活躍を期待されます。
目標設定の例
- 後輩の見本となるような行動を心がける
- 社外の研修へ積極的に参加し、保育の質を向上させる
経験年数が7年以上になると、保育の環境などが大きく変わってきます。時代に即した保育活動を行う努力が求められます。目標設定もそれまでよりランクアップさせましょう。
自己評価の例文
- 悩んでいる後輩に寄り添うことができた
- 研修に参加することで自分の保育を見つめなおし、保育の質が向上した
経験が長いと、子どもや保護者への対応以外のスキルも求められます。新人保育士を育成する際は、悩みに寄り添って、細かい気遣いを行えるようにしていきましょう。
フリー保育士
フリー保育士とは、担任を持たない保育士のことです。担任を持たないことでより多くの仕事を任されることもあり、さまざまな場面での活躍を期待されます。
目標設定の例文
- クラスや学年に関わらず、どの子に対しても対処できるように名前をしっかり覚える
フリー保育士は、どの保育園でも必要とされる存在であり、担任を持つ保育士のサポートを行います。小さなことでも責任を持って行うようにしましょう。
自己評価の例文
- 先輩職員を見習い、担任を持つときのイメージを掴むことができた
- 保護者との信頼関係を築けるよう、日々の言動に注意した
フリーの保育士は、保育以外のことにも目を向けることが大切です。それによって、どのような場面にも対処できるスキルを身に付けられます。人としても成長できるので日々の業務を大切にしましょう。
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【場面別】保育士が書く自己評価の例文
自己評価の例文を書く際は、場面ごとに目標を立てると分かりやすいです。
ここでは、場面に合わせた目標設定の方法、自己評価の書き方を紹介します。
子どもとの関わり
子どもとの関わりは、保育士の最も重要な仕事です。子どもと関わる中での自己評価について紹介します。
目標設定の例
- 子どものペースを尊重し、子どもがやる気にさせる言動を学ぶ
子どもとの関わりにおける目標は、日々の仕事に直接つながるものがおすすめです。
自己評価の例文
- 子どもに大きな怪我をさせることなく、日々の業務をこなせた
- 子どもの個性に合わせた声かけをすることで、子どもの長所を伸ばせた
子どもとの関わりにおける自己評価は、日々の業務で達成できたことが良いでしょう。積み重ねることで、保育士としての自信へつながります。
保護者対応
保護者対応は園全体の信用に関わるため、とても大切な業務です。保護者対応における目標設定の方法と自己評価の例文を合わせて紹介します。
目標設定の例
- 顔を合わせる際は挨拶するだけでなく、子どもの日常を報告できるようにする
保護者対応に関する目標は、保護者とどのような信頼関係を築きたいか考えると出てきやすいでしょう。自分が保護者だったらどのような対応をされたら嬉しいか考えるのがおすすめです。
自己評価の例文
- 子どもの顔と親の顔を一致させ、わずかな時間でも成長の様子を伝えることができた
- 短い時間のコミュニケーションでも、常に笑顔で挨拶をするなど、信頼度を上げる行動をした
保護者の気持ちに寄り添った対応ができたか振り返ると良いでしょう。目標に対する自分の行動を振り返ることで、保育士としてより成長することができます。
職員同士の連携
自己評価の項目には、職員同士の連携も含まれます。 職員同士の連携がうまくいけば、日々の業務をスムーズに行えるだけでなく、いざというときにも対処できます。
目標設定の例
- 保育活動に悩みを抱えた際は周りに相談し、園全体で悩みを解決する
職員同士の目標を考える際は、情報を共有できる雰囲気があると良いです。
そのため、他の職員が悩みを相談したときは、1人で抱え込まないよう職員同士で協力して悩みについて考えましょう。そうすることで職員同士の連携もうまくいくようになります。
自己評価の例文
- 事例の共有を行うことで、さまざまな場面で対処できた
- 事故を未然に防ぐことができ、保護者からの信頼度が増した
- 悩みを抱えることがなく、職員同士が良い雰囲気で仕事できた
職員同士の雰囲気は子どもや保護者に伝わります。職員同士の連携を自己評価によって改善し、保育園全体の雰囲気が良くなり笑顔が増えると良いでしょう。
保育士が書く自己評価とは?
厚生労働省が平成21年3月に告知した「保育所における自己評価ガイドライン」によって、保育士の自己評価は努力義務とされています。
ここでは、保育士が自己評価をする意味や自己評価をする際のポイントについて解説します。
保育士が自己評価をする意味
保育士が自己評価をする目的は、日々の業務を見直すことで保育の質を向上させることです。
自分の仕事を振り返ることで、子どもの個性に合わせた保育活動を行えるようになります。自己評価を周りの職員と共有することで、悩みを抱えたときに解決へ導いてくれたり、協力体制をとりやすくなったりします。
自己評価は、保育士として関わる子どものために行うものです。自分の仕事ぶりがどこにつながっているのかを考えると、自己評価を行いやすくなります。
目標も立てると良い
自己評価では、目標を立てると行動しやすくなります。
目標を立てるときは、ハードルを上げ過ぎず自分のできそうなことから始めましょう。仕事が終わった後、「今日の自分はどうだったかな」と自分の仕事内容を軽く振り返ってみてください。
保育の質というのは、目標設定と自己評価の繰り返すによって向上します。保育士として働く中で自分のやり方が通じない場合もあるでしょう。そのような場合は、目標を立てて自己評価をし、保育士としてできることが大切です。
自己評価は反省と振り返りが大切
自己評価は、反省と振り返りが大切です。自己評価と一緒に目標を立てると、モチベーションの向上やスキルアップなどさまざまなメリットがあります。
また、「あの場面ではこうしておけば良かった」という反省があるのにそのまま放置しておくと、また同じことがあった際に繰り返してしまう可能性があります。保育士は子どもの命を預かる仕事でもあるので、万が一のこともあるでしょう。
臨機応変に対応できる力を身に付けるためにも、自己評価をする際は反省と振り返りを行うようにしましょう。
保育士の自己評価チェックリストの項目
保育施設によって違いはあるものの、保育士の自己評価チェックリストの項目は基本的に「保育所における自己評価ガイドライン」をもとにして作られています。
評価項目では、保育理念への理解を深めていくことが基本とされ、最も大切なこととされています。保育理念を理解し、以下のようなことができているかの自己評価が大切です。
- 保育理念に基づいた保育をしているのか
- 子どもに合わせた保育活動はできているか
- 保護者との信頼関係はできているか
- 周りとの協力体制はとれているのか
明確な目標設定をすると人事評価につながりやすい
明確な目標を設定すると、仕事へのやる気や熱意がアピールでき、人事評価につながりやすいです。向上心があり、明確な目標を持っている人ほど上司の目に留まります。
また、目標を明確にすることで振り返りや反省の質も高くなります。自己評価を甘く考えず、しっかりと自分がやるべきことを見定めていきましょう。
【まとめ】自己評価を行うことで業務の質を上げよう
今回の記事では、保育士の自己評価の書き方をキャリア・場面別に詳しく解説しました。
保育士の自己評価は、業務を振り返り保育の質を高めるためのものです。 自己評価の目的やポイントを押さえ、自己評価によって業務の質を向上させましょう。
自己評価の書き方に悩んでいる保育士の方は、この記事の例文を参考にして自己評価に取り組んでみてください。
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引用元:保育のカタチ
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