保育園で預かる子どもたちは、保育士が命を守らなければなりません。幼い子どもは、目を離した隙に予想外の行動をきっかけに事故が起こる可能性があります。そのため、園全体で事故への対策が必要となります。
この記事では、保育園で起こりやすい事故に加え、事故防止対策もあわせて解説します。園関係者の方は、ぜひ参考にしてください。
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引用元:保育のカタチ
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保育園で起こりやすい事故一覧
政府が定める消費安全法により、保育施設での事故は市町村や都道府県への報告が義務づけられています。これまでに報告された事故をもとに、起こりやすい事故を6つ紹介します。
- 園児同士による怪我
- 遊具・園庭遊びでの怪我
- 室内での怪我
- プール・水遊びでの怪我
- 午睡時の怪我
- 散歩・遠足中の怪我
園児同士による怪我
園児同士による怪我は、以下のような場面で起こっています。
- 保育園でテラスを走っていた園児が別の園児と衝突。出血がみられたものの、すぐに止血対応をした
- 電車のおもちゃで遊んでいた園児が、別の園児に右手を踏まれ疼痛あり。患部の腫れや手の動きは問題なし。自宅へ戻っても痛み変わらず、病院受診で骨折が発覚する
園児同士による怪我は、室内・室外問わず起こりやすくなっています。保育士が園児を見守ることが大前提にはなりますが、昨今の保育士不足では難しい問題といえるでしょう。
参照元:内閣府「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」
遊具・園庭遊びでの怪我
遊具や園庭で遊んでいた際の怪我は、以下のような場面で起こっています。
- 園庭の遊具(1m50㎝)ほどの遊具で遊んでいる際に、遊具の半ばから園児が飛び降りた。足元がぬかるんでいたため、転倒し右ひじを強打
- ロッククライミングの下を園児が走り去ろうとしていた。ロッククライミングをしていた園児は降りようとして、ジャンプした際に、走り去ろうとした園児とぶつかり転倒。その後、病院受診で骨折が判明
遊具や園庭の事故は、保育園の管理者による管理問題や保育体制の見直しで改善できる部分もあります。また、遊ぶ際の保育士の体制を定期的に見直すことも必要といえるでしょう。
参照元:内閣府「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」
室内での怪我
室内での怪我は、以下のような場面で起こっています。
- 園児が階段を降りていたところ、最後の一段を踏み外し転倒。その後の病院受診で、2カ所骨折と診断される
- 園児がモップを取り合い、モップの柄が1人の園児の口元に当たってしまった。唇からの出血と、歯茎から滲む程度の出血あり。病院受診し、歯根が折れていると診断される
小さな子どもはおもちゃを口に入れたり、食べものを口に詰め込んだりすることもあり、窒息するリスクもあります。おもちゃで遊んでいるときだけでなく、食事のときにも注意が必要です。
参照元:内閣府「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」
プール・水遊びでの怪我
プールや水遊びでの怪我や事故は、夏に起きやすくなっています。以下のような事例があるため、注意しましょう。
- 簡易プールにジャンプして飛び込むさいにバランスを崩し、左手肘を打ち付る
- プール脇を歩いていたところ、足を滑らせて転倒した
プールや水遊びをする際は、足を滑らせたりバランスを崩したりしやすいため、監視以外にも注意をしなければなりません。
参照元:内閣府「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」
午睡時の怪我
午睡時とは、お昼寝の時間を意味しており、子どもが寝ている間にも保育士は気が抜けません。午睡時に起きた怪我や事故には、以下のようなものがあります。
- うつぶせにより呼吸困難になり死亡する
寝返りができない子どもは、うつぶせの状態から体勢を変えられず、窒息死してしまう事故もあります。子どもが入眠しているときは、呼吸の有無や寝ている体勢の確認が必要です。
参照元:内閣府「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」
散歩・遠足中の怪我
保育園で天気が良い日や外で過ごしやすい気温の日には、散歩や遠足に出かけることもあるでしょう。保育士や他のスタッフも十分注意していますが、散歩や遠足中にも以下のような怪我や事故が起こっています。
- ブランコに乗っていた園児が、ブランコが後ろに下がった習慣に手を放して転落
- 公園で遊んでいた際、保育士の死角で転倒しており、降園後、園児が痛みを訴え保護者が病院受診し、骨折と診断される
保育園外の建物や遊具は、園児用に管理されていません。小さい子どもは危機管理能力を十分に獲得できていないため、保育士の見守りが欠かせないでしょう。
参照元:内閣府「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」
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保育施設における事故件数
保育士がどのような対策をしても、園児が怪我をしたり事故にあったりします。保育園を初めとする保育施設では、何件ほど事故が発生しているのでしょうか。
ここからは、保育施設の事故件数と年齢別の事故件数を紹介します。
保育施設の事故件数
令和4年に発生した事故件数は、2,461件となっています。事故件数2,461件のうち、死亡事故は5件あります。
報告の義務化の浸透により、報告件数が増加している可能性も否めません。また、保育士の慢性的な人手不足により、十分な保育環境を整えられていないという点も原因の1つとなっています。
年齢別の事故件数
保育施設で起きた年齢別の事故件数は、下記のとおりです。
年齢 | 件数 |
0歳 | 7 |
1歳 | 82 |
2歳 | 170 |
3歳 | 266 |
4歳 | 441 |
5歳 | 611 |
6歳 | 295 |
参照元:内閣府「令和3年教育・保育施設等における事故報告集計」の公表について」
年齢が上がるにつれ自分の意思で行動できるようになることから、園児同士による事故や遊具、食事による事故が多くなる傾向がみられます。
保育園側ができる起こりやすい事故の対策方法
実際に起きた事故や事故の件数から、保育園側に事故の対策が必須といえます。保育園側ができる事故への対策方法は、以下の5つです。
- 事故が起こりやすいところを把握する
- 職員の研修を行い対応できるようにしておく
- 緊急時の対応を決めておく
- 保護者や関係機関と連携しておく
- マニュアルやチェックリストを作成しておく
すぐにできる対策から定期的な対策まであるため、ぜひ事故対策の参考にしてください。
事故が起こりやすいところを把握する
1つ目の対策は、事故が起こりやすいところを把握することです。保育園内で事故が起きそうな場所を把握することで、普段から事故を意識でき、子どもの安全を守る対策になります。
保育園内外は問わず、利用する場所を把握したり、おもちゃの破損の有無や遊具の損傷の有無の確認をしたりすることも大切です。おもちゃや遊具の確認は、午睡時などの決まった時間に行うようにすると良いでしょう。
職員の研修を行い対応できるようにしておく
2つ目の対策は、職員の研修を行い、事故発生時の対応をしておくことです。保育園としての対策だけでなく、保育士を初めとする職員の資質向上につながるように定期的な研修も大切です。
緊急時には保育士も気が動転しやすいため、繰り返し研修をすることで、安全対策への意識を高められるでしょう。事故を想定した意見交換も大切ですが、AEDや心臓マッサージを実際にやる研修の積み重ねも重要となります。
緊急時の対応を決めておく
3つ目の対策は、緊急時の対応を決めておくことです。事故が発生した際には、担任の保育士だけでは十分に対応できません。周囲の保育士や看護師と連携し、119番通報する人や園児の状態を把握する人、保護者へ連絡をする人と役割を分けておくと良いでしょう。
また、役割決めだけでなく、事故発生時にやることの優先順位をつけ、現場の保育士たちが臨機応変に対応できるようにしておくことも大切です。
保護者や関係機関と連携しておく
4つ目の対策は、保護者や関係機関と連携しておくことです。保護者との連絡がスムーズにできるようにしたり、地域住民の方やボランティアの方と連携がとれるようにしたりしましょう。近年では、ICTの導入により、短時間で保護者と連絡が取れる仕組みもあります。
また、保護者への安全教育も大切です。普段から子どもに危険な行動や安全を守ることを教育してもらうように協力を仰ぎましょう。
ICTについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
マニュアルやチェックリストを作成しておく
5つ目の対策は、マニュアルやチェックリストを作成しておくことです。保育園で発生率が高い事故を重点的に対策し、マニュアルを作成していくのがおすすめです。
各都道府県や市町村もマニュアルを完備しているので、参考にしても良いでしょう。
また、園内の安全確認をする際にチェックリストも作成しておくと、普段の生活で事故が起きやすい場所を発見しやすくなります。保育園における事故防止や安全管理については、下記の記事も参考にしてみてください。
まとめ
保育園で起きやすい事故と対策について解説してきました。子どもは予想外の行動をするため、事故をなくすことはほぼ不可能といえます。しかし、事故が起こりやすい場所を確認したり、保育園で事故の対策を共有したりしておくことで、防げる事故も多くあります。
園児の安全を確保するためにも、事故が起こりやすいところを把握すること・マニュアルを作成するなどの対策を講じておきましょう。
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