【保育園の教育担当必見!】放任厳禁!保育士のOJT研修を成功させるポイント

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目次

はじめに

幼保施設の新人教育では、大手などの研修が整っている園は研修制度を外部委託するなど整っているところもありますが、まだ先輩について「見て覚えろ」という指導をしているところも多いように思われます。

実際、人材育成に何かしらの課題感を持っている園は、ある調査によると7割以上にのぼります。

実際に仕事をやりながら教育していくことを「OJT(on the job training)」と呼びますが、OJTにも成功するOJTと失敗してしまうOJTがあります。

この記事では、成功するOJTと失敗するOJTの違いをみていきながら、新人研修をどのように進めていけばよいかご紹介します。

OJTのメリットとデメリット(OFFーJTとの違い)

現在の新人教育は上記のOJTが主流です。
一般企業も含めた新人研修の約7割がOJTを活用した研修となっています。

求人広告にもよく出ている、
「まずは先輩について仕事を覚えてもらいます」というものです。

これに対してOFFーJTとは、
実際の仕事とは別の、研修のみの時間を設けて人材育成をしていくことをいいます。
(座学、文書などの課題、動画視聴など)

研修の効果を確かなものにするためには、質の高いOJTを行う必要があります。
そして、OJTの質を高めるためには、OJTにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを正しく把握することが大切です。

OJTのメリット

OJTのメリットは、教えられる側にだけあるものではなく、教える側にもあります。
そこで、メリットデメリットを理解する上で、教える側と教えられる側に分けて考えることが重要です。

教える側のメリット

■ 座学研修の計画などに工数がかからない
■ 講師や研修時間などを調整する必要がない
■ 教える側も発見、気づきがあり、成長できる

教えられる側のメリット

■ 1人ひとりのペースに合わせた実務経験をつめる
■ 実務をベースに教えていくので、実践的で覚えるのが早まる
■ 座学に比べて人間関係が早くに構築できる

上記のようなメリットがあります。

では、デメリットはどのような点が挙げられるでしょうか。

OJTのデメリット

教える側のデメリット

■ 教育計画の作成など工数がかかる
■ 教える人によって指導に差がでる
■ 教育担当の通常の業務に支障が出る

教えられる側のデメリット

■ 教育担当によって覚えるスピードに差が出る
■ 教育担当が忙しそうだと、気を遣って質問がしづらい
■ 実務以外のパターンを網羅することが難しい

上記のようなデメリットがあります。

日本保育協会がまとめた研修についてのアンケート調査でも、研修のための時間が取れない、という意見が多数出ていることから、新人研修においても保育現場には同様の課題があると考えて良さそうです。

OJT研修がうまくいかない原因

このように、OJTがうまくいかない原因には様々な要因がありますが、中でも重要な要素を4つご紹介します。

このポイントに気をつけることで、OJTの成功に近づくことができます。

教育担当の業務配分

先ほどのデメリットで、忙しそうにしていると質問がしづらい、教育のための時間が取れない、とありました。

この原因は、教育担当が通常業務の配分を減らさずに教育業務を行っていることにあります。

後述しますが、新人教育、人材育成に対する重要度や優先度が低かったり、低いことにも気づいていない状態だと、通常業務のついでで新人教育をOJTで行う、という状況に陥りがちになります。

分からないところについての質問がしづらいだけならまだ良いのですが、本来すべき報告や連絡、相談についても忙しそうでなかなかしづらい、と思われてしまっては、幼保施設では事故の原因になる可能性も。

実務を通じた研修が「OJT」という名の「放置」になってはいけません。

認識のズレ

事前にどのように人事や採用担当が現場に伝えているかで、現場は先入観を持ったまま仕事を教えることになります。
その認識がズレていると、仕事をしていく上で、不都合な人間関係ができてしまう可能性があります。

例えば

ケース1
人事:今度採用した先生は、経験も豊富ですごく優秀な人ですよ。
現場の先生:それは良いですね。あまり教えることがなさそう。

採用された先生:園によってもやり方が全然違うので、一から教えてもらえないと困ってしまう。先輩が丁寧にサポートしますと書いてあったのに、全然教えてもらえない。

現場の先生:経験が長いって本当なの?全然仕事ができない

というような認識のズレは、深刻な溝を生んでしまうことも。
結果、せっかく採用した人材が早期離職してしまう可能性もあります。

次にこのようなケース

ケース2
人事:今度採用した先生は資格はあるのだけど、未経験の方です。
現場の先生:忙しい時期と、人員不足で未経験の人を教えている余裕がない

採用された先生:分からないことがあったら聞いて、と言われても、未経験なので分からないことすら分からない状態。聞くと、そんなこと聞かないでもわかるでしょと言われる。忙しそうな時になんとか自分でやってみると、なぜ聞かずにやるのかと注意を受ける。どうしていいか分からない。

このような悩みは幼保施設あるあるとして、SNSでも散見される内容です。

こうしたズレを防止するためにも、採用段階から、経営層・人事・現場で連携して、統一した認識を持って臨むことが重要です。

現場に教育するだけの余裕があるのか?
どんな人なら入社後に活躍できるのか?
実際にどんな人が入社したのか?

情報を密に共有し合うことで、研修の成功率を高められます。

教育に対する重要度、優先度の意識

教育担当についた時、教育担当業務についてどのような評価をされているでしょうか?もし正当に業務を評価する制度がないとしたら、新人への教育業務の優先度はどうしても下がってしまいます。

また、重要度や優先度の低さは、そのまま業務配分をしない、という事態につながります。

重要度と優先度が低いので、自身の通常業務を減らしてまで人材育成にリソースや時間を割かない、という選択をすることになります。

この意識の低さが、上述した教えられる側のデメリットに繋がります。

育成能力

「先輩になった、年次が上がった、上司から見てうまくやれそう」だから、教育担当に任命される、ということはよく起きます。

しかし、そこには明確な教育の目標だったり、指標が存在しません。
このように無計画にOJTを始めてしまうと、指導担当の先生の指導スキルレベルによって、新人の先生たちの習熟度にばらつきが生じてしまいます。

こうした事態を避けるためにも「研修(OJT)を体系化」することが重要です。以下の3点を明文化することで、教育担当がするべきことが明確化されます。

1 研修を通じて、「いつまでに」「どんな状態」になってもらいたいか。
2 そのために必要な具体的な知識・スキル・経験はなにか。
3 上記状態に到達するために、「どんな仕事を」「どのように」「どのタイミング」で任せるか。

上記の3点を元に、教育の計画を立て、具体的なタスクやスケジュールに落とし込んでいきましょう。

また、目標の設定ができたら、達成に必要なことを育成マニュアルなどにまとめておくことが重要です。

このように、OJTが失敗してしまう原因を理解して、改善に向けて動くことが重要です。失敗する項目をどのように改善していくか、以下にご紹介していきます。

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OJT成功のポイント

教育に対する重要度、優先度の意識

まずは、教育、人材育成に対する重要度と優先度を高めましょう。人材の育成は保育園の未来につながる重要な業務です。
忙しいからといって疎かにできるものではないのです。

教育担当の業務配分の改善

教育担当の業務配分を減らして、他の職員へ配分することで、人材育成、教育の時間を十分に取ることが重要です。

全員で、教育に対する認識を改め、優先度をあげることで、他の職員も教育担当の通常業務を引き取ることが人材育成と同様の重要度を持っていることを理解しましょう。

具体的な方法として、
・全職員のタスクを洗い出し
・教育担当とそれ以外の職員のタスクの受け渡す

上記を行い、業務量を調整しましょう。

認識のズレ

採用前に採用担当と現場で、必要としている人材についてしっかりと掘り下げておきましょう。

例えば、
・スキル
・経験年数
・人物像
・性格

など、事前に洗い出して人物像を明確にしておきましょう。

欲しい人材について、共通認識をもって採用に臨むことが重要です。

研修の成否は定着率にも影響あり

研修によって、新人の意識が上がり、自信を持つことができるようになれば、その後の定着にも良い影響があります。

特に以下の3点を意識して接することで、新人のモチベーションアップに役に立ちます。
ぜひ実践してみてください。

承認(小さな成功体験など)

結果だけではなく、日々のプロセスにおける成長・改善にも目を向け、小さなことを見逃さずに承認しましょう。

称賛(強み・長所など)

入社直後、新入社員は「出来ないこと」ばかりに目が行き、気を落としがち。そんな時は、強みや長所を称賛しましょう。

目標設定(ハードルを下げたものを)

まずは達成しやすい目標を設定。 「今日はこれをする」といった小さな目標を立てては、クリアするということを繰り返します。目標達成を習慣づけ、徐々にチャレンジングな目標へと切り替えていくことで、成長を促していきましょう。

研修後にはしっかりフォローすることが大切

研修は、やりっぱなしで終わりにしてしまわないことが大切です。
日々ちょっとしたフィードバックや、面談の時間を設けて、感じていることや課題感をヒアリングしてみてください。

面談で話をうまく聞き出す方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
保育園の新人研修を体系的に行っていくために、この記事の内容をぜひ参考にしてみてください。
また、新人だけではなく、既存の職員には常に人間関係の悩みがあります。

保育のカタチでは、お互いの価値観を理解し、認め合うことで人間関係を円滑にする研修を行っています。

ご興味のある方は、ぜひお気軽に園のお悩みについてご相談いただければ幸いです。

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この記事を書いた人

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