保育園における情報共有は保育士同士・保護者の連携が重要!保育士間で共有すべき情報などを解説

保育園における情報共有は、子どもの安全確保やトラブル回避をするうえで、とても重要なことです。しかし、保育園内の情報共有ミスや連携が取れない、保育士同士でうまく情報共有ができていないと悩んでいる園関係者の方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では保育における情報共有の重要性と、情報共有ミスの原因、上手く共有するためのポイントについて解説します。

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目次

情報共有が重要な理由

情報共有が重要とされる理由は、以下の5つです。

  • 保護者との情報共有で信頼を得られる
  • 子どもの安全確保ができる
  • チームワーク力が高まる
  • トラブルを回避できる
  • 保育の質と幅が広がる

1つずつみていきましょう。

保護者との情報共有で信頼を得られる

保護者は、保育園で子どもがどのように過ごしているかわからないため、保育士の情報から様子を知ることしかできません。そのため、保護者と情報共有をすることで、信頼を得やすくなります。

子どもの様子を詳細に伝えることで、保護者は「よくみてくれる先生だ」と信頼しやすくなります。情報共有する際は、良い点だけでなく、ケンカをしたり、ものを壊したりしたことなどの反省すべき点も隠さずに伝えると良いでしょう。

子どもの安全確保ができる

情報共有は、保育士同士の連携にもつながることから、子どもの安全確保の面でも役立ちます。

子どもたちの遊び方は1人ひとり異なるため、園全体で情報共有し、複数人の保育士が協力して見守れる環境を作ることが重要です。

チームワーク力が高まる

情報共有ができていないと、既に完了した業務でも「誰も対応していない」と勘違いされ、二重対応の手間が生じます。忙しい状況下では、些細なことでもストレスを感じ、職場の雰囲気が悪くなる可能性もあるでしょう。

「誰が何をしているか」を園全体で共有することで、手が空いている保育士も動きやすくなります。

トラブルを回避できる

情報共有によって、認識のズレや誤解が解消され、誤った対応やトラブルの発生を防ぐことが可能です。正確な情報を共有できないと子どもや保護者への対応を誤ったり、トラブルのきっかけとなったりする可能性もあります。

職員同士のトラブルを回避するためには、情報共有が重要といえます。

保育の質と幅が広がる

情報共有をすることで保育士間の連携が生まれ、劇や運動遊びなど、保育士1人では実現できないことも提供できるようになります。その結果、保育の質と幅を広げられ、上質な保育を提供することが可能となります。

保育士が1人で子どもを見ていると、手遊びや主活動に偏りが生じたりマンネリ化したりするため、他の保育士と交代で子どもの前に立つことも必要といえます。

保育園における情報共有ミス・連携が取れない原因

保育園において、情報共有ミスや連携が取れないと悩む園関係者もいるでしょう。情報共有ミス・連携が取れない原因として、以下の5つが考えられます。

  • 複数担任制
  • 上下関係
  • 保育士間の理解度の違い
  • 情報が目に見えない
  • 性格や保育観が合わない

該当するものがないか、チェックしてみてください。

複数担任制

低年齢児のクラスでは、複数担任制を採用している保育園も多くあります。そのため、複数担任制が悪いわけではありませんが、ときには情報共有ができない環境となり得るため、注意が必要です。

たとえば、3人担任がいて2人と1人でグループがわかれたり、4人の担任で先輩と後輩にわかれたりすると、それぞれのグループ間で情報が伝わらないというような問題が起こり得ます。このような状況では、一部のメンバーに対して情報共有がされていないため、情報共有ミスが生じます。

上下関係

先輩・後輩の上下関係があると、それぞれ持っている情報に差が出やすい傾向にあります。行事を行うときに先輩と後輩がペアになって担当すると、先輩が内容を決めて後輩がついていくことが多いです。先輩側は後輩に負担を掛けまいとして情報を共有しなかったり、忙しくてつい伝え忘れたりすることもあります。

その結果、後輩とのコミュニケーションが不十分となり、情報共有できない状況に陥るケースも見受けられます。上下関係も情報共有ミスが生じる原因の1つのため、ペアで活動する際は、関係性も意識する必要があるでしょう。

保育士間の理解度の違い

保育士一人ひとりの理解度に差があることがきっかけで、情報伝達ミスが起こることもあります。通常は、コミュニケーションを通じて、相手の考えや理解度をある程度把握できます。一方、コミュニケーションが不十分の場合は、相手の理解度を把握できていないため、自分が理解した情報をそのまま伝えがちです。

一人ひとり理解度が異なることから、自分が理解した情報がで全ての人に通じる訳ではありません。情報を伝える側は、共有したつもりでも、受け取る側は情報を伝えられたと感じていなかったり、理解できていなかったりする場合もあるのです。

このように、保育士間の理解度の違いから、情報共有ミスが生じることもあります。

情報が目に見えない

情報の伝達手段はいくつかありますが、主な手段は言葉です。言葉での伝達は簡単ですが、言葉は記憶に残りにくく、不正確な部分も多いです。言葉で情報共有をして、ミスが生じることもあることから、注意が必要といえるでしょう。

情報共有の確実な方法は、視覚的に情報を示すことです。視覚的な情報は記憶にも残りやすく、誤解を招くリスクを減らせます。コミュニケーションを円滑に進めるためには、言葉と視覚的な情報を組み合わせて使うことが重要です。

性格や保育観が合わない

保育方針は園によって統一されていることが多いですが、保育士の保育観は異なることがほとんどです。また、保育士だけでなく、他の職種でも性格が合う相手と合わない相手がいます。

実際に、保育士同士の保育観が一致しない・性格の相性悪いことがきっかけで連携がうまくいかず、情報共有が上手く行かないケースも多々あります保育間や性格の不一致が、情報共有ミスの要因となることもあるため、注意が必要です。

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保育士同士でうまく情報共有するためのポイント

ここからは、保育士同士でうまく情報共有するためのポイントを5つ紹介します。

保育士同士で話せる時間を作る

保育中は十分にコミュニケーションする時間が確保できないことが多いですが、情報共有を無視するわけにはいきません。そのため、園側が毎日5分ほどの情報共有の時間を確保するのがおすすめです。

人は相手の話を聞くことで、自分の話を聞いてもらえるようになります。逆に、相手の話を聞かないことは「自分のことを信頼していない」という印象を与えて、人間関係を悪化させます。

保育士同士が話せる時間を作り、情報共有する場を提供するのが良いでしょう。

新人に歩み寄る

先輩と後輩の関係には上下関係があるため、後輩は話しにくいこともあり、情報共有がスムーズにいかないこともあります。この問題を解消するには、先輩が後輩に歩み寄って、積極的に接していくことが重要です。

上下関係をなくす必要はありませんが、先輩からの気遣いがあれば情報共有がしやすい環境が整います。相手を思いやる姿勢でコミュニケーションを取れるように、園側が先輩保育士をサポートしましょう。

共有事項を見える化する

情報を視覚的にわかりやすく伝える工夫もスムーズな情報共有に役立ちます。また、共有事項を見える化することで、情報の漏れや勘違いを防ぐことも可能です。

園全体で情報共有ができるように、共有事項は言葉ではなく見えるように工夫をしましょう。

報連相を定着させる

情報共有では、報告・連絡・相談の徹底が必要です。個人的には些細なことだと思っていても、他の職員にとっては重要な情報かもしれません。

そのため、伝えなければならない情報を選別し、共有できるようにしておきましょう。

ICTを導入する

保育園でICT(情報通信技術)を導入することは、情報共有に大いに役立ちます。保育日誌や連絡帳を紙ではなくデジタルで管理することで、情報共有がスムーズに行えます。

また、園内の連絡もICTを用いることで、知らない・聞いていない人をなくせます。ICTを導入する際は、全職員が使いこなせるように、教育やマニュアル作成をしておくのがおすすめです。

ICTについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

保護者と情報共有するポイント

保護者は子どもが預けられている間、安全に保たれているのか・トラブルがないかなどの心配を抱えています。そのため、保育士が日常的に保護者とコミュニケーションを取る必要があります。

保護者との情報共有は、保護者の気持ちを理解したうえで事実を伝え、些細なことでも共有し合うことを意識すると良いでしょう。

保護者との情報共有ができれば、保育士側も保育園ではわからない子どもの姿を知れます。保護者と信頼関係を築くためには、日頃から情報共有をする意識を持つことが重要です。

まとめ

保育園の業務における情報共有は、安全性の確保やトラブルの回避・保護者の信頼を得るためにも非常に重要です。情報共有ができると連携が円滑に進みます。また、情報共有によって全体の進捗や課題も把握できるため、保育園として効率的な業務遂行も可能になります。

情報共有は、保育士だけではなく、保護者とも共有しましょう。保育士と保護者の間で情報共有ができれば、信頼関係を築き、子どものサポートを手厚くできます。

園全体で情報共有ができるように、保育士同士で話せる時間を作ったり、共有事項を見える化したりするのがおすすめです。ぜひ取り入れてみてください。

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引用元:保育のカタチ

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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