保育士による守秘義務違反の事例を紹介!罰則や保育園側の対処法なども解説

保育士の守秘義務違反は、保護者や子どもたちにもたらされる影響が極めて大きく、信用失墜行為・情報漏洩問題にもつながります。保育士は日常的に得る個々の子どもやその家族に関する機密情報を厳守するという責務があります。

この記事では、実際に起こった守秘義務違反の事例を紹介し、保育士が守秘義務違反をしないために園側ができることをあわせて解説していきます。

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目次

保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ

引用元:保育のカタチ

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保育士の守秘義務とは?どこまでの範囲を指す?

保育士が守るべき守秘義務とはどのようなものなのでしょうか。まずは、保育士の守秘義務とはどのようなものか解説していきます。

保育士の守秘義務とは児童福祉法で定められている

保育施設では、子どもたちの氏名や住所・健康状態・世帯の財政情報などの非常にセンシティブな個人データに接することが多いです。これらの情報は正当な理由なしに他人に漏らしてはならないものであり、児童福祉法の第18条により秘密を守る義務を破れば保育士の資格剥奪などの厳しい対応がされます。

保育士がその職を離れた後も、これらの義務は継続されます。

さらに、2017年の改正により、個人情報保護法は個人情報の量に関わらず、事実上全ての事業に適用されるようになりました。保育所もこの例外ではありません。一般的に、各保育所でのプライバシーポリシーが設けられているため、自分の職場でどのように個人情報を扱うかを十分に理解し、遵守することが求められています。

違反した場合は罰則を受けることも

上記でも簡単に紹介しましたが、守秘義務違反を行った際、罰則を受けることがあります。

保育士登録のできる方であっても、次の事項に該当する場合は登録を受けられず、保育士になることはできません。
(参考:児童福祉法 第18条の5,児童福祉法施行規則第6条の2

~中略~

  • 以下の理由により登録を取り消され、その取消しの日から起算して3年を経過しない者(令和5年3月31日以前の行為により登録を取り消された場合は、「法第18条の19第1項第2号若しくは第3号」を「法第18条の19 第1項第2号」に、「3年」を「2年」に各々読み替えてください。)
引用元:児童福祉法 第18条の5,児童福祉法施行規則第6条の2

法律に定められているように、守秘義務違反や情報漏洩を故意に行うと、保育士の方は資格を失う可能性があり、保育園にとっても責任問題に発展する恐れがあります。

保育士による守秘義務違反の事例

保育士は日々、多くの子どもたちとその家族のプライバシーに触れる職務を行います。子どもたちの健康情報・個人情報・家庭環境に至るまで、さまざまなデリケートなデータを扱っており、これらを守ることは重要な責務です。

しかし、残念ながら守秘義務違反の事例も発生しており、その内容によっては保育士の個人や関連する保育施設に深刻な影響を与えかねません。

ここでは、業務中に生じる可能性のある守秘義務違反に関する一般的なパターンを振り返り、保育士が日常業務において気をつけるべき点を提示します。

業務中の事例

事例の種類対処方法
情報漏洩厳格なアクセス管理と教育
口外コミュニケーションの徹底したガイドライン設定
記録データの不適切な管理ファイル管理体制の確立

保育士が園児の健康カードを机のうえに放置し、その情報が外部の人間にみられてしまうケースは情報漏洩になります。個人情報を含む書類を適切に保管しないことは、セキュリティリスクにつながります。

業務外の事例

保育士は職務を離れていても、日頃接している情報の機密性を維持する必要があります。業務外で起こり得る守秘義務違反にも注視し、適切な対応策を講じることが求められます。

事例の種類対処方法
ソーシャルメディアでの共有プライバシーポリシーに基づいた指導
プライベートな会話での情報漏えいオフタイムのプライバシー保護意識の強化
元職場での情報利用業務契約時の秘密保持契約

保育士が子どもの可愛い写真を撮り、親しい友人と共有するためにSNSにアップロードした場合も守秘義務違反です。親の許可なく子どもの写真をインターネットに公開することは、個人情報の漏洩となるため注意しましょう。

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保育士が守秘義務違反をしないために園側ができること

保育士に対する守秘義務違反の予防は、保育園にとって極めて重要な問題です。園側は保育士が個人情報を適切に管理し、秘密を守るための施策を5つ紹介します。

これらの施策は保育士の新人研修に取り入れるのもおすすめです。

保育士の義務3つを把握しておく

下記は全国保育士会倫理綱領にある「前書き」から抜粋した保育士の3つの義務です。

私たちは、子どもの育ちを支えます。
私たちは、保護者の子育てを支えます。
私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。

引用元:全国保育士会倫理綱領

これらの義務は、情報漏洩や守秘義務違反を行わないことにも通じています。

子どもの育ちを支える:保育士は子どもの成長と発達を第一に考え、プライベートな情報を守ることで子どもの人権と尊厳を保護します。

保護者の子育てを支える:家族の秘密を守ることで、保護者の信頼を得ることができ、より良い子育て支援が可能となります。

子どもと子育てにやさしい社会をつくる:地域社会との良好な関係を維持するためにも、情報の守秘は不可欠です。これにより、園全体の信頼性が高まります。

上記の基本的な義務を明らかにし、日常業務における具体的な行動原則に落とし込めるよう、全職員に指導を行いましょう。

個人情報とプライバシーの違いを理解しておく

個人情報とプライバシーの違いを理解しておくことも重要です。

個人情報とは

個人情報というのは、特定の生きている個人に関連するデータを指します。この情報は、氏名や生年月日などの識別可能な情報を含むことが多く、これによりその人個人を特定できるものです。

個人情報の中には、取り扱いに特に注意が必要な「要配慮個人情報」というカテゴリも存在します。これらは、差別や偏見、その他の不利益を招くおそれのある情報であり、扱いに際しては細心の注意が必要とされています。

子どもの身体測定データや発達の記録・そして家庭環境に関する情報は、その子どもと家族にとって非常にプライベートな内容を含んでいる個人情報です。病歴や障害の有無・家庭の経済状況についての情報はに、要配慮個人情報あたります。これらの個人情報は、不当な差別や偏見の原因にもなり得るためより一層取り扱いに注意する必要があります。

保育士や関係者はこれらの情報が外部に知られることがないよう必要な目的でのみ使用し、使用の際には細心の注意を払う必要があります。

プライバシーとは

プライバシーは、個人の内面的事項や家庭内の私的空間のことで、他者による干渉や侵害から守られるべき権利です。つまり、外部に漏れて欲しくない事柄全体を指しています。

このように、個人情報とプライバシーは、共に守るべきでありますが、その性質は異なります。個人情報は具体的な「データ」としての側面を持ち、保護や管理が求められます。一方、プライバシーはより個人的な「権利」として考慮し、尊重される必要があります。

書類や電子機器は持ち出さないようにする

保育園で扱われる書類やデジタルデータのセキュリティ確保が必須です。そのため、職員が不要に情報を持ち出さないよう適切なルールを設け、遵守することが求められます。

書類の管理場所を決めたり、パソコンにはパスワードを設定したりするなどの対策をしましょう。

自分のスマホで写真を撮影したりSNSへアップしたりしない

職員のスマートフォン使用に厳しいガイドラインを設け、園内での個人端末での写真撮影やSNSへの投稿を禁止しましょう。

安全とプライバシーを守るために必要なときは園が指定するカメラを使い、保護者が同意した方法でのみ写真を共有するようにしてください。

個人的な付き合いを避ける

保育士と保護者・子どもとの間に生じる過度の親密な関係は、守秘義務違反につながるリスクを高めます。保育士と保護者との個人的な関係が仕事に影響しないように、しっかりとしたガイドラインを設けることも大事です。

たとえば、保育園の外での付き合いを控えるなど明確にルールを設けることが大切です。グレーゾーンとなりうる行動について明確なガイドラインを設け、プロとしての距離感を保つことが情報を守ることにもつながります。

まとめ

保育園で扱われる個人情報は子どもたちの成長や安全に関わるデリケートな内容が多く、その漏洩や不適切な扱いが子どもやその家族に大きな影響を及ぼします。

守秘義務の遵守は、保育士の個人だけでなく、保育施設全体の信頼性を保つうえで重要となります。保育園や保育士個々人が日々の業務や業務外の生活において、罰則のリスクだけでなく子どもたち或いはその家族の情報を守る必要性を理解することが非常に重要なのです。

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