保育士業界では、保育士不足や待機児童問題・低賃金など、さまざまな社会問題が課題となっています。実際、その社会問題はどのような原因で解決方法はどのようになっているのでしょうか。
この記事では、保育業界の社会問題や解決方法などを詳しく解説します。保育業界の問題について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
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保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ
引用元:保育のカタチ
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許可番号 | 厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764 労働者派遣事業:派27-304996 |
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求人施設 | 保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など |
対応エリア | 全国 |
連絡手段 | 電話番号:06-6210-5326 LINE |
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保育業界の6つの社会問題
保育業界には、保育士不足や待機児童問題などさまざまな社会問題が存在します。ここでは、保育業界の主な社会問題を6つ紹介します。
保育士の不足
保育士の不足問題は、少子化が進む現代でも深刻です。保育士不足は待機児童問題を引き起こし、家庭や社会全体に大きな影響を及ぼします。
待機児童問題
待機児童問題は、依然として保育業界の大きな課題です。特に1~2歳児の保育ニーズが高く、対応できる保育事業の充実が急務です。しかし、十分な保育士の確保が必要であり、現在の保育士不足が問題の解決を妨げています。
待機児童問題を解決するためには、保育施設の増設だけでなく、保育士の待遇改善や働きやすい環境の整備が求められます。
保育士の業務過多
保育士の業務過多は深刻な問題です。保育士は子どもの日常の世話だけでなく、多岐にわたる事務作業も担っています。
連絡帳の記入や指導案の作成、行事の企画書作成、運動会の準備などが求められます。これらの業務量から、勤務時間内に仕事を終えることが難しく、園児の降園後に残業をしたり仕事を家に持ち帰ったりすることも一般的です。
ストレスを抱える保育士の増加
男性保育士も増えつつありますが、依然として女性が多い職場で、職場環境の改善が求められます。保育はチームで行う必要があるため職場の人間関係が重要ですが、女性特有の人間関係の問題から「雰囲気が悪い」「嫌がらせを受ける」といった精神的ストレスを抱える保育士も少なくありません。
そのため、職場内の風通しを良くする取り組みが必要です。
多忙に見合わない賃金
保育士は子どもの命を預かる重責を担い、多忙な業務に従事しています。残業や休日に持ち帰り業務も多く、その負担は大きい傾向があります。
しかし、保育士の給与は一般企業と比べて低いのが特徴です。このような状況に耐えられず、退職を選ぶ保育士も少なくありません。仕事内容に見合った報酬や待遇が得られないことが、離職率の高さの一因です。
潜在保育士の増加
保育士資格を持ちながら現場で働いていない「潜在保育士」の増加が問題となっています。資格を取得して一度も働いたことがない人や、保育士を退職して他の職種に転職した人、妊娠・出産を機に退職し復職しないケースなどが見受けられます。
潜在保育士を再び現場に戻すための支援や後押しが重要です。労働環境の改善や復職支援制度の充実が、潜在保育士の活用に向けた課題となっています。
潜在保育士については、下記の記事をご覧ください。
保育の2025年の問題
2025年には、保育施設の定員割れや経営悪化が起こる可能性があるといわれています。ここでは、2025年に起こる可能性がある保育の問題について解説していきます。
0〜5歳人口が減少する
保育の対象となる0〜5歳の人口は、減少し続けています。平成25年(2013年)には634万人だった0〜5歳の人口は、令和3年(2021年)には571万人にまで減少しました。8年間で63万人の減少は、保育業界に大きな影響を及ぼしています。
日本の総人口は2000年代中頃から減少に転じており、晩婚化や未婚化の進行、新型コロナウイルスの影響による妊娠控えなど、さまざまな要因が出生数の減少を加速させています。2022年度の出生数は811,604人で過去最少を記録しました。
女性の就業率が上昇する
0〜5歳人口の減少が進む一方、25〜44歳の女性の就業率は上昇し続けています。働く女性が増えると、保育施設の需要が高まるでしょう。女性の就業率が上昇するにつれて保育施設を利用する児童数も増加しており、2025年(令和7年)にはピークの300万人近くに達すると予測されています。
しかし、0〜5歳人口の減少は避けられません。2025年以降、利用児童数はしばらく横ばいで推移し、その後は緩やかに減少すると考えられています。これにより、保育施設の運営には柔軟な対応が求められます。具体的には、施設の規模や運営体制の見直しが必要になるでしょう。
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保育業界の社会問題を解決する方法
保育業界を取り巻く社会問題は保育園内でも解決できる可能性があります。ここでは、保育業界の社会問題を解決する方法を詳しく紹介します。自分の園に合った対策を取り入れてみましょう。
労働環境を改善する
保育士が働きやすい環境作りが、保育園にとって重要です。給与をすぐに上げることは難しいかもしれませんが、残業を減らすために業務内容を見直し、効率化を図りましょう。
また、休日を確実に取れるように人員配置を工夫し、短時間勤務制度を導入するのもおすすめです。さらに、頑張りに応じた報酬を出すキャリアアップ制度を設けることも、モチベーションアップにつながるでしょう。
チームで働ける環境を作る
人間関係を円滑にするために、管理者から職員へ積極的に声掛けを行ったり、職員同士が会話をする機会を増やしてチームで働ける環境作りをしたりすることが重要です。
また、個人面談を定期的に実施することで、一人ひとりの意見や悩みを把握しやすくなります。指導体制を工夫し、サポートし合える環境を整えることで、チームワークが向上してより良い職場環境が実現するでしょう。
保護者の対応を保育士だけに任せない
保護者対応のストレスやクレームは、保育士の離職理由の1つです。この問題を解決するためには、保護者対応を保育士個人に任せきるのではなく、園全体で対応しましょう。
保護者の満足度調査を行い、その結果を職員と共有することが効果的です。また、保護者への接遇向上のために、外部研修を設定することも良いでしょう。
潜在保育士の復職支援
潜在保育士の中には出産や子育てで現場を離れた後、復職に不安を感じる人が多くいます。2〜3年以上のブランクが不安で復帰をためらう人や子育てと多忙な業務の両立を諦める人もいるでしょう。
こうした潜在保育士の復帰を支援するためには、まず園内の研修体制を整えることが重要です。さらに、保育士・保育所支援センターとの連携を強化し、就職相談会への参加を促しましょう。
ICTシステムを導入する
保育ICTシステムは、保育園の業務を効率化し、保育士の負担を軽減するための重要なツールです。スマートフォンやパソコンを活用して、日々の保育記録や事務業務を自動化して効率的に管理できます。
保育ICTシステムの具体的な機能には、園児の登園・降園を自動記録し、延長保育料を自動計算する機能などがあります。また、過去の計画を元に新たな計画を作成する際にも便利です。
下記の記事では、ICTを導入するメリットについて紹介しています。合わせてチェックしてみてください。
保育士の社会問題は今後どうなる?
少子化や待機児童問題の解消が進む一方、女性の就業率の上昇により保育施設の需要は依然として高まる見込みです。保護者が保育施設を選ぶ時代が到来するともいえます。
将来的には働く保護者の多様なニーズに対応し、地域の特性に即した保育施設が求められるでしょう。これに伴い、園児募集の戦略強化や広報活動・他施設との差別化・地域との連携強化が重要になってきます。また、保育士不足の中で優秀な人材の確保と保育の質の向上が課題です。
保育士の長期的な雇用を促進するためには、働きやすい環境整備や適切な給与・待遇の改善が欠かせないといえます。
まとめ
保育業界には、保育士不足や待機児童問題など、さまざまな社会問題が存在します。また、今後定員割れや経営の悪化が考えられるでしょう。
問題を解決するには、労働環境の改善やICTシステムの導入などが不可欠です。保育業界の社会問題は、園単体でも解決できる可能性があります。この記事を参考に、解決策を講じてみてはいかがでしょうか。
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