【採用担当者必見】幼保施設が7.8月期に人手不足になる理由と対策のポイント

目次

はじめに

新年度の忙しさも一段落した矢先の7.8月、スタッフからの突然の連絡によって、一気に人手不足になってしまうことはありませんか?

なぜ、毎年夏に人手が足りなくなるんだろうと思っている幼保施設の採用担当の方に、その理由として考えられることをご紹介します。

また、急な欠員への対応は、事前の準備なしに行うと、ミスマッチや早期離職を生んでしまうため、リスクを抱えることになります。

採用の準備にはどのぐらいの時間がかかるのかを踏まえて、対策をまとめます。

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幼保施設が夏期に人手不足になる理由

まず、幼保施設の人手が足りなくなる理由として大きいのは人材の離脱。

主に、

・休職
・退職

の2つが挙げられます。

休職については、病気療養を除いては、スタッフの妊娠・出産による(産休・育休)が主な理由として挙げられます。

日本の出生数は、月毎にばらつきがあり、上位が7月〜9月の3ヶ月。
つまり、7〜9月にかけて出産する人が多いので、この時期に産休〜育休を取る人が多いということです。

過去5年間も同様の傾向にあり、一過性のデータという訳ではないようです。

退職

保育士の退職が増えるタイミングは、年間3回あると言われています。

・年度末(3月末)
・年末(12月末)
・夏期(7月末、8月末)

それぞれに理由を見ていくと、

年度末:年度が変わるタイミング、新年度が始まる前に退職。4月から新しい職場でスムーズに働けるタイミング
年末:翌年の担任が1月に決まることが多いので、担任が決まる前に退職。12月の冬のボーナス支給後に退職
7、8月末:5、6月に退職を考えており、夏のボーナス支給を待って退職

このような理由が挙げられます。

休職(産休・育休)

上で述べたように、夏期は出産が増える時期。7、8月の出産のために、6、7月から産休に入り、そのまま育休を取るタイミングで、園の人手が足りなくなってしまうことが多いです。

産休育休に関しては、園が事前に知ることができるので、退職よりも対策は取りやすいですが、求人をしても応募が来なければ人手不足は解消されません。

有効な求人対策をしっかりととっておく必要があります。
また、産休、育休での休職の場合、復帰するかどうか、というのも求人を出す上でのポイントです。

パートさんを探して、復帰のタイミングまで、とするのか、人員を増やすことを考えるのか、募集の時には掲載したい情報ですので、事前に決めておくことが必要です。

退職の連絡は突然起きる

近年、退職の連絡から退職までの期間が短くなっている、という話もあります。

もし突然退職の連絡をされた場合、慌てて求人を出してしまうと、さまざまな不都合が起きてしまいます。

急な退職連絡で欠員が出た場合に起きること

急な欠員が出た際、まず採用担当者が考えることは、

・「とにかく欠員の補充を」ということです。

まずは人数の不足を補うことを最優先で考えるので、園の求める人材かどうか、スキル、などの判断基準よりも、人数の充足に重きをおいた採用活動になってしまいます。

その結果、

・ターゲットについてしっかり考える時間がない
・教育の時間が十分に取れず、負荷が高い状態になってしまう。
・ミスマッチが生まれ、早期離職につながってしまう。

このような状態になると、

既存のスタッフの状態も悪くなり、退職の意思を持ち始める可能性もあります。

急なスタッフの退職を防ぐには、とにかく事前に兆候を察知することが大切です。
日々の仕事の中で、少なからず退職のサインは出ています。
どれだけ密にコミュニケーションを取れるかで、退職を未然に防げるかが決まります。

コミュニケーションには面談が有効です。
5分や10分、面談と呼べないようなコミュニケーションでも、時間をとって話を聞いてみてください。

欠員が出てからでは遅い、採用準備にはどれぐらいの時間がかかる?

弊社が行っている通常の採用スケジュールでは、まずはヒアリングを行ってから求人原稿の作成、掲載開始まで平均1〜2週間、応募から面接までが早くて2週間ほどなので、最短でも1ヶ月はかかることになります。

応募から即採用できる人材が集まるとは限りませんので、2ヶ月はみておいた方が良いということになります。

退職連絡は大体退職日の1ヶ月前と考えると、欠員が出てから動き始めたのでは求める人材を採用するのは間に合わない計算になります。

9月から採用するためにするべき対策とスケジュール感

以上を踏まえると、9月、10月に勤務開始してもらうためには、遅くとも7月には動き始めていることが必要です。

・園が求める人物像
・園と相性のいい人材
・園で活躍した人材、今活躍している人材

などを総合してターゲットを決めて、
そのターゲットに訴求するための自園の強みを準備し、
ターゲットがこの園で働きたいと思えるような求人を作成する。

そのためには自園と向き合って、じっくりと考える時間が必要です。

どうやって自園の強みや弱みを見つけるのか、それをどう求職者に伝えるのか、
無料でご相談を承っております。以下のボタンより、ぜひご相談ください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
7.8月期に急な欠員が出ても慌てないように、新年度の忙しさが落ち着いた今の時期から、欲しい人材が確保できるよう準備をすすめてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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