【知らなきゃ危険】保育士の配置基準を違反すると?処分や違反しないための対策を徹底解説!

保育の質を確保するため、国や自治体で設定された保育士の配置基準は非常に重要です。基準を遵守することは保育施設の運営において不可欠です。基準を破った場合には、どのような処分が下されるのでしょうか。

この記事では、保育士の配置基準の概要、基準を違反したときのペナルティおよび基準を遵守するための対策について紹介します。保育園経営をしている人にとっては必見の内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ

引用元:保育のカタチ

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住所〒550-0004大阪府大阪市西区靱本町1-7-22 SKKビル201
許可番号厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764
労働者派遣事業:派27-304996
雇用形態正社員、契約社員、パート
求人施設保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など
対応エリア全国
連絡手段電話番号:06-6210-5326
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保育士の配置基準を違反すると?

保育士の配置基準は子どもの安全を守るための基準です。そのため、基準を満たさなければ保育園の運営は認められません。

認可保育園には年に1回の立入調査が、認可外保育園には原則として年1回以上の立入調査が義務付けられています。立入調査で基準違反が見つかった場合、改善指導が行われます。1ヶ月以内に改善されなければ、事業停止命令または施設閉鎖命令の対象となるため、注意しましょう。

まずは、保育士の配置基準を違反するとどうなるのか、指導監査と保育園に対する処分についての2点からチェックしていきましょう。

保育士の配置基準について気になる方は、下記の記事もご覧ください。

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指導監査(特別監査)について

配置基準違反によって指摘を受けた場合、指導監査(特別監査)を受けることになります。

指導監査では保育園の状況を確認し、違反の内容などを指摘します。指摘を受けた場合は、改善計画書を作成し提出する必要があるため、覚えておきましょう。指導監査は毎年度当初に実施計画が定められ、監査担当者が保育園内をチェックします。一般監査には都道府県と市町村の監査があり、市町村の方が頻度が高いです。

監査には問題がある場合に行う特別監査と、定期的に行う一般監査があります。指導監査実施前には通知が送られます。保育園は指導監査のための資料を作成し、事前に提出しなければなりません。

配置基準を違反した保育園の処分

保育園が配置基準を違反すると、行政処分を受ける可能性があります。自治体によって処分内容は異なりますが、費用の徴収や一時的な営業停止などの厳しい措置を取られるケースが多いです。

虐待の可能性がある場合は、即座に事業停止命令や認可取消しなどの重い処分が下され、その他の問題がある場合は改善勧告、改善命令、事業停止命令、そして認可取り消しの順番で指導が行われます。

【形態別】保育士の配置基準を違反した場合について

ここからは、形態別に保育士の配置基準を違反した場合、どのような処分があるのか詳しく紹介します。

認可保育園の場合

認可保育園は国や自治体が定めた基準を満たし、認可を受けた保育園のため、配置基準は厳しく定められています。配置基準に違反がある場合は、改善勧告や改善命令を受けることになるでしょう。その際、指導が入ることもあります。

もし、改善がされなければ、業務停止命令や認可の取り消しといった重い処分を受けることになるため、経営者は細心の注意を払いましょう。保育士数が不足している場合は、迅速に改善する必要があります。

「保育士が集まらない」と悩んでいる方は、下記の記事もご覧ください。

認可外保育施設の場合

認可外保育園も保育士の配置基準に違反がある場合は、改善勧告や改善命令の対象となります。子どもたちの安全に関わる重大な問題が発生した場合は、自治体から指導や是正勧告を受けることがあります。また、事態が改善されない場合には、保健所から施設の営業禁止や業務停止命令が出されることもあり得るため注意が必要です。

認可保育園、認可外保育園ともに法令を遵守し、適切な保育環境を提供することが重要となります。

出典:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第(三十三条)/厚生労働省
出典:子ども・子育て支援新制度のポイントP6/厚生労働省
出典:保育の現状p4/厚生労働省

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保育士の配置基準

ここからは、保育園の配置基準について具体的に見ていきましょう。認可保育園、認可外保育園の配置基準に加えて、自治体ごとの基準についても解説します。

認可保育園

認可保育園の配置基準が保育士の配置ベースとなります。「保育標準時間認定を受けた子どもを受け入れる施設」または「定員90名以下の施設」である場合、年齢別に基づく保育士数配置要員に加え、常勤保育士2人と非常勤保育士1人を配置する必要があります。

年齢別の配置基準は以下のとおりです。

年齢人数
0歳児子ども3人に対し保育士1人
1~2歳児子ども6人に対し保育士1人
3歳児子ども20人に対し保育士1人
4歳児以上子ども30人に対し保育士1人

参考:厚生労働省「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第(三十三条)」

認可外保育施設

認可外保育施設の配置基準は認可保育園とは異なり、保育士全員が有資格者でなければならないわけではありません。保育者の3分の1以上が保育士又は看護師資格を有する必要があるとされています。

認可外保育園でも保育時間によって保育士の配置基準が決められているため、注意しましょう。0歳児3名に対して保育士1名が必要など、認可保育園と同様に規定がありますが、保育時間が11時間を超える場合に保育している園児が1人以上いるのであれば、常時2人以上の職員を配置する必要があります。

認可外保育施設の配置基準は人数によって異なり、以下のようになっています。

1日に保育する乳幼児の数が6人以上の施設

  • 保育時間が11時間以内の場合は認可保育施設と同一の配置基準
  • 保育時間が11時間以上の場合は、保育されている児童が1人である場合を除き、常時2人以上の配置が必要

1日に保育する乳幼児の数が5人以下の施設

  • 保育に従事する者1人に対して乳幼児3人以下
  • 家庭的保育補助者(市町村長が行う研修を修了した者)とともに保育する場合は乳幼児5人以下

参考:厚生労働省「認可外保育施設に対する指導監督の実施について(平成13年3月29日)令和3年4月30日最終改正」

自治体ごとの基準

基本的には国の配置基準が適用されますが、地域によっては自治体独自の基準を設けることができます。そのため、自治体によっては国の基準よりも厳しい基準が設けられているところもあります。

したがって、独自の配置基準があるかどうか、どのような規定が設けられているかを確認しておきましょう。

保育士の配置基準違反を防ぐための対策

ここからは、保育士の配置基準違反を防ぐための対策として以下の4つを紹介します。

  • 多様な雇用形態で職員を確保する
  • ICTシステムを導入する
  • 職員の環境を整備する
  • 採用活動を強化する

それぞれ詳しくみていきましょう。

多様な雇用形態で職員を確保する

人員不足で保育士1名が担当できる園児数を超えてしまった場合や病気などで1人でも欠けた場合、規定に違反することになります。

保育施設の中でも「正社員のみ採用する」「8時間勤務のできる保育士に限定する」という考え方がありますが、これまでの考え方では配置基準を満たすことが難しい状況に陥ることもあるでしょう。

そのため、求職者のライフスタイルやニーズを考慮し、柔軟な雇用形態を取り入れることが重要です。雇用形態を多様化することで、より多くの保育士を確保することができるでしょう。早朝や夕方の短時間勤務、土日のみのパート勤務など、さまざまな勤務条件を用意して、雇用促進をすることも必要です。

保育士の採用方法について気になる方は、下記の記事もご覧ください。

ICTシステムを導入する

ICTシステムの出席管理や保育の記録の自動化によって、職員の負担を軽減し、保育士の数が不足しない状況を作ることも可能です。ICTシステムのシフト作成機能段階で「保育士1名が担当できる園児数」に基づいたルールを設定することで、シフト作成の段階で規定を満たしているかを確認することもできます。

これにより、運営者側が手動で確認する手間を省き、効率的に管理できるようになるだけでなく、規制を遵守していることに対しての信頼性も向上するでしょう。

ICT導入のメリットについて知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

職員の環境を整備する

適切な人員配置とともに、職員の労務環境の整備も欠かせません。国の指導監査でも、保育士配置基準違反のみならず、職員の労働状況についても詳しく調査されるケースがあります。

適切な人員配置と働きやすい環境を整備することにより、保育サービスの質の向上や職員のモチベーションアップにつなげることができます。保育園経営者として、労働環境の整備にも注力しましょう。

採用活動を強化する

保育士の配置基準を満たすためには人員の補充が不可欠です。そのため、採用活動を強化することが重要となります。ハローワークや求人サイト、情報誌など多様な媒体を活用して応募者数を増やしましょう。

採用活動をする際は仕事内容や待遇、福利厚生などの魅力的な条件をアピールすることも重要です。

まとめ

保育士の数が不足する中、保育士の配置基準が満たせない場面が増えています。この問題に対して、多様な雇用形態やICTシステムの導入、職員の環境整備、採用活動の強化など、保育園経営者としての責任を果たすことが求められます。

採用活動や職員の環境改善に努め、より良い保育園として運営できるように、体制を整えていきましょう。

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保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ

引用元:保育のカタチ

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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