保育士の採用は難しい?転職先として選ばれやすい保育園の特徴について解説!

保育士の採用が難しいのはなぜなのでしょうか。保育士が不足していることや潜在保育士が多くいることなど、さまざまな原因があります。

今回の記事では、保育士の採用が難しい原因や転職先として選ばれやすい保育園の特徴について解説します。保育士の採用に苦戦している保育園の採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

保育士の採用は難しい?その原因は?

保育士の採用は現在難しいと言えるでしょう。しかし、職場の雰囲気や給与などの待遇を改善したり、業務負担を軽減軽減したりすることで採用を促進できます。

ここでは、保育士の採用が難しい原因について解説します。

原因①:保育士が不足している

現在、保育士不足が地方自治体をはじめとしたさまざまな場所で問題視されています。

経済産業省によると、2019年度に保育所及び認定こども園において保育士不足が1万人を超えたとされ、採用難易度も高まっています。

保育士の非正規雇用が多いため、待遇改善を求める声や、雇用の安定化が必要であるという声も上がっています。

以下の記事では、保育士不足についてさらに詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

https://hoikunokatachi.jp/chiebukuro2/childminder-shortage

原因②:潜在保育士が多くいる

潜在保育士が多くいることも保育士の採用が難しい原因の1つです。

保育士の資格を持っているけれど、現在保育士として働いていない方を「潜在保育士」と言います。さまざまな理由で保育士への復帰を希望しない方も少なくないです。

この現状が続くと、今後も保育士不足が続いてしまうでしょう。

原因③:保育園の需要が高まり保育園も増えている

保育園の需要が年々高まり、平成31年度には保育園の数が過去最高となりました。

保育園の数自体は増えているものの、さらに増やす必要があります。保育士の数が増えているわけでもないので、保育園ごとに採用競争が起こっています。

原因④:保育士の取り合いが起きている

保育園の数が増えたことで、保育士の取り合いが起きています。

人材確保の競争が激しく、採用する側が待遇面で魅力的な条件を用意しなければなりません。保育士側も自分に合った働き方を求めているため、相性が合わない求人は採用されにくい傾向があります。

転職先として選ばれやすい保育園の特徴

保育士が転職先を選ぶ際、職場の雰囲気や労働条件、保育理念などさまざまなな要素で判断します。

ここでは、転職先として選ばれやすい保育園の特徴について解説します。

職場の雰囲気が良い

保育園は、保育士が共に協力して働く場所です。そのため、職場の雰囲気が非常に大切です。

転職先として選ばれやすい保育園は、人間関係が良好で、職員同士が協力し合える雰囲気なことが特徴です。また、子どもたちが明るく元気に過ごせる保育園であることも、雰囲気の良し悪しと関係しています。

給与や休暇などの労働条件が良い

保育士が転職を検討する際は、給与や休暇などの労働条件も重要なポイントです。

転職先として選ばれやすい保育園は、待遇の良い労働条件を提示しています。特に大手保育園や認可園などは、安定した給与や休暇制度が整備されており、保育士たちから高い支持を得ています。

保育理念が合っている

保育園は、子どもたちの将来を担う大切な場所です。そのため、保育理念がしっかりと定められている保育園は魅力的です。

保育士として働くうえで、保育理念が合っていないとストレスに感じることもあります。保育理念も保育士の採用において大切な要素の1つです。

保育理念の立て方などが気になるという方は下記記事をご覧ください。

https://hoikunokatachi.jp/chiebukuro2/preschool-philosophy

難しい保育士の採用を成功させるためには?

保育士の採用が難しいことは、日本全体の深刻な課題です。しかし、職場の雰囲気や待遇を改善することで、採用しやすい環境を作ることができます。

ここでは、難しい保育士の採用を成功させるためにはどうすべきか、その方法を紹介します。

雰囲気の良い職場を目指す

保育士の採用に成功するためには、雰囲気の良い職場を作ることが大切です。

例えば、職員同士が助け合い、互いを尊重し、協力して業務を行うことができる職場を目指しましょう。

給与を上げる

保育士の採用を成功させるためには、給与の改善も欠かせません。

保育士の賃金は、労働時間や難易度に比べて低く、他の業種と比べて格差があると言われています。

給与を上げることで、採用が促進されるだけでなく、保育士を長期間勤め続けさせることも可能です。同じ保育士が長期間勤め続けてくれれば、新たに採用活動を行う必要がありません。

業務の負担を減らす

保育士の業務は、身体的にも精神的にも負担が大きいものです。そのため、業務の負荷を減らすことが保育士採用の成功につながります。

職員の数を増やす、育児休暇を充実させるなど、さまざまな対策が考えられます。

保育士の採用について相談してみたいと思った方はこちらのLINEからぜひご相談ください。保育のカタチ運営サポーターがまずはご相談に乗らさせていただきます。

保育士の採用方法と採用単価の相場

保育士不足が問題視されている現在、保育士の採用は企業にとって大きな課題です。

企業が保育士を採用する際は、どのような方法で探すのが効果的なのでしょうか。また、保育士の採用単価の相場はどれくらいなのでしょうか。

ここでは、保育士の採用方法と採用単価の相場について解説します。

人材紹介

人材紹介は、保育士不足が深刻化している現在、一般的な採用方法です。

保育士の資格やスキル、経験を持った保育士を人材紹介会社が保育園に紹介します。人材紹介は、時間や手間を省いて採用できるため、効率的な採用方法と言えます。

転職サイト

転職サイトは、保育士が自分の希望条件に合った求人を探すためのサイトです。

保育園が保育士を採用する場合、転職サイトを活用することで、より多くの求職者にアプローチできます。しかし、転職サイトに登録している求職者の中には、未経験や他の業界からの転職者もいるため、採用までに時間のかかる場合があります。

転職フェア

転職フェアは、求職者と保育園が直接出会える場です。

保育園が保育士を募集する場合、こうしたイベントに出展することがあります。転職フェアでは、求職者と直接話ができるため、相手の印象を直接確かめられます。

各採用方法のメリット

保育士の各採用方法のメリットは、以下の通りです。

採用方法メリット
人材紹介・未公開求人案件にアクセスできる可能性が高い
・専任の担当者が採用プロセスをサポートしてくれる
・企業側が求めるスキルや経験に合わせた求人案件が多い
・選考プロセスの手間や時間を削減できる
転職サイト・多くの求人案件にアクセスできる
・自分自身で簡単に検索やコンタクトができる
・求人情報の比較がしやすい
・自分が理想とする条件や環境を探しやすい
転職フェア・直接企業担当者と話ができる
・現場の雰囲気や職場環境を実際に体験できる
・情報収集や相談に適した場であることが多い

採用単価の相場

保育士の採用単価相場は、以下の通りです。

採用方法採用単価の相場
人材紹介年収の20%〜40%→約50~130万円
転職サイト・年収の20%〜40%(成果報酬型)→約50~130万円
・約1~30万円(掲載課金型)
転職フェア約10~30万円

ただし、相場は時期や地域によって変動することがあるので、注意が必要です。特に都市部での採用単価はこれより高価になる場合があります。

【まとめ】難しい保育士の採用を成功させよう

保育士不足が問題となっている現在、保育士の採用は保育園にとって大きな課題です。

保育士が転職先を選ぶ際は、さまざまな要素で判断します。特に職場の雰囲気や労働条件、保育理念などが重視されます。そのため、それらを改善することで保育士採用の成功へ近づくでしょう。

保育士の採用が難しいと悩んでいる採用担当者の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

保育士の採用について相談してみたいと思った方はこちらのLINEからぜひご相談ください。保育のカタチ運営サポーターがまずはご相談に乗らさせていただきます。

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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