「面接で何を聞かれるか心配。」「面接の対策に何をしたらいいのかわからない」など、面接に対して不安があるという方も多いのではないでしょうか。
面接の準備は、就職や転職でより良い環境で働けるようになるための大切なことです。ここで手を抜いてしまうと、「なかなか内定がもらえない」「希望の保育園に就職できなかった」という結果になってしまうかもしれません。
そこで本記事では、面接での職場へのアピールの方法、保育士の面接でよく聞かれる質問や対策を紹介します。
面接時は誰でも緊張するものですが、事前準備を行えば緊張を和らげることができます。しっかりと準備して希望の職場に就けるようにしましょう。
保育士の面接ではどんな質問をされる?面接で聞かれる質問内容
面接ではどんな質問をされるのでしょうか。まずは、面接でよく聞かれる以下の質問について解説していきます。
- 自己紹介・自己PR
- 志望動機
- 長所・短所
- 逆質問
まずはよく聞かれる質問をしっかりと準備しましょう。
自己紹介・自己PR
面接の定番、自己紹介・自己PRについて解説していきます。
面接の初めに「自己紹介をお願いします。」といわれることが多いです。自己紹介では、30〜40秒程度で簡単に、自分のプロフィールや学生時代の活動について話せるよう準備しておきましょう。
自己PRと自己紹介は聞きたいことが異なるので、注意しましょう。自己PRで面接官が聞きたいことは、「ここで保育士として働く熱意があるかどうか、適正やどんなことができる人なのか」ということです。
自分がどれだけその保育園で働きたいか、自分が保育士としてどれだけ熱心に勉強しているかなどをアピールすることが大切です。
志望動機
志望動機で大切なのが「なぜ」その保育園、企業を選んだのか伝えることです。保育園などの情報収集を通じてその保育園に「何を求めるのか」「この保育園でこんなことをやってみたい」など、自分の強みなどと合わせて志望動機を伝えるようにしましょう。
しっかりとその職場に入りたい理由を説明するだけで、採用に近づくのでしっかりと準備して自分の思いを伝えましょう。
ただし、志望動機を伝える際は「自分がどうしたい」だけではなく、「自分が入ることでどのように貢献することができる」など、自分の就職する価値も提供するようにしましょう。
長所・短所
長所短所の質問であなたがどのように仕事に取り組むか確認されています。
「自分の長所をどのように仕事に生かすか」「自分の短所を理解していて、どう克服して仕事を行うか」など、自己分析ができていて、課題が出た時にどのように乗り越えるかが確認されています。
長所や短所を聞かれた場合、ただ長所短所を言って終わりではなく、過去の実績でどのようなことがあったか説明しましょう。
長所はどんな場面で活かされていたのか、短所はどんな場面で困ったのか、それをどう解決したかの具体例があると面接の評価も上がるのでしっかりと準備しておきましょう。
逆質問
「何か質問はありませんか?」と聞かれるケースは多く、多くの志願者は「特にありません」と答えてしまいがちです。しかし、質問は事前に準備しておくことで、最後のアピールになるでしょう。
良い例としては、「職場で必要なスキルや資格は何か」や「企業や保育園の今後の目標、目標とする保育園の姿について」などです。
一方、給与、残業、休暇制度などの待遇についての質問は避けるのが無難ですが、どうしても聞いておきたい場合は1つに絞るなどの工夫をしましょう。
転職理由(中途の場合)
中途で転職をする場合はしっかりと理由について話せる用意をしておきましょう。
ポジティブな理由から転職をする場合はそのまま話せば問題ありませんが、以前の職場環境への不満、人間関係などのネガティブな理由の場合はストレートにいうことは避けましょう。
もしどうしても理由に困った場合は転職エージェントでの相談もおすすめです。事前に転職理由も理解してくれるので話もしやすく、スムーズに転職につながることもあります。
【新卒保育士必見】面接に向けた対策や準備
初めての面接で何を準備していいかわからないという方や、面接に向けての対策はどうしたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
不安なまま面接に挑んでも、自信をもって面接での受け答えをすることができません。事前に必要な情報を集めしっかりと対策を練りましょう。
情報を集める
まずは就職したい保育園の情報を集めましょう。
求人票はもちろん、保育園のホームページ、口コミなど集められる情報を確認すると良いでしょう。これまでの試験傾向や面接での質問なども情報がある場合、より綿密な準備ができるのでおすすめです。
面接時の志望動機に、保育に対する姿勢など保育園の共感できる部分などの発見につながります。
履歴書・職務経歴書を書く
履歴書、職務経歴書はできるかぎり丁寧に書きましょう。特に志望動機や自己PRの欄はできるだけ多く記載することを意識することをおすすめします。
誤字脱字に注意することはもちろん、自身の経歴に誤りがないよう、しっかりと確認を行いましょう。
転職する際の履歴書の書き方を知りたいという方は、「保育士が転職する際の履歴書の書き方とは?」の記事をご覧ください。
自己分析をする
就職や転職を機に自己分析をしてみましょう。
これまで自分の得意だったこと、苦手なこと、好きなことや嫌いなことを理解することも自己分析のうちのひとつです。自分を客観的に評価したい場合は、自己分析シートなどで自分の潜在的に得意なことなどを調べてみるのも良いかもしれません。
また、家族や友人に自分の長所や短所を聞いてみることで、客観的に見た時のあなたを理解することができます。
自己分析を面接や履歴書に活かせば、より個性的で説得力のあるものになるでしょう。
面接練習をする
しっかりと模擬面接を行いましょう。
模擬面接を行うことで自分の受け答えがしっかりできているか、急な質問にしっかり答えることができているか、言葉遣いや立ち振る舞いに問題がないか気づくことができます。
面接練習を何度もすることで、言葉の硬さがとれてリラックスした状態で面接に臨めるようになるでしょう。
面接にふさわしい服装・身だしなみとは?
保育士の面接には、どのような服装・身だしなみで行くのが適しているのでしょうか。
「保育士の面接だから、保育を実際におこなう服装のほうがいいかもしれない。」と、悩む人もいるかもしれません。 面接で気を付けたい服装、身だしなみについて確認しておきましょう。
服装
男性・女性ともに基本はスーツ着用です。
男性の場合、インナーのワイシャツはシンプルな白いものを選び、カジュアルなタイプは避けましょう。
女性の場合、インナーは派手なブラウスなどは避けてシンプルで清潔感のあるものを選びましょう。スーツのスカート・パンツはどちらでも問題ないので、自分の動きやすいほうを選んでください。
ただし、素足はNGなので、必ずストッキングを着用しましょう。面接ではローヒールのパンプスが一般的ですが、ヒールだと園庭が傷むことを嫌う園もあるため、心配な場合は事前に確認しましょう。
髪型・髪色
面接時の髪型は男女ともに清潔感が大切です。男性は短髪で耳に髪がかからないようにしておきましょう。
女性は髪が短い場合、耳に髪をかけて前に流れないようにしましょう。髪が長い場合はひとつにまとめておくと、すっきりとした印象になります。
第一印象はとても大切になるので、清潔感で明るく見えるよう心がけてください。
化粧・アクセサリー・ネイル
化粧はナチュラルメイクでアイラインや眉は整える程度にしましょう。
一般的に人と会う場合はメイクをしていたほうが丁寧な印象になるため、園から指示がなければノーメイクは避けたほうが無難です。
アクセサリー・ネイルは基本的に外して行きましょう。ネイルは安全面、衛生面に配慮して短くして置くことが大切です。
持ち物
カバンはビジネス用の黒いカバンでA4サイズの書類が入るものを選びましょう。
身だしなみを確認して不備があれば整えられるように、ケアできるものを用意しましょう。履歴書のコピーや園の使用など、会場に入る前に再確認できるよう準備をして、面接に備えるのがおすすめです。
面接当日に気を付けたいマナー
面接で気を付けたいマナーやポイントを紹介します。当日焦らないように事前に確認しておきましょう。
入退室の際のマナー
入室の際はノックをゆっくりと行い、「どうぞお入りください」と言われたら扉を開けます。入室したら扉を静かに閉め、閉め終わったら面接担当者に向かって「失礼します」と一礼してから椅子に向かいましょう。
椅子の左側に立ち、名前を名乗り、「本日はよろしくお願いします」と一礼します。面接担当者に「おかけください」と勧められたら「失礼します」とお礼を言って着席しましょう。
面接が終わったら、着席したまま「本日はありがとうございました」と一礼して席を立ちます。起立したら椅子の横で再度「ありがとうございました。」と一礼し、ドアの手前に移動をして「面接単調者のほうへ向き直り「失礼いたします」と挨拶してから退出しましょう。
時間には余裕をもって行動する
面接会場の最寄り駅などには余裕をもって到着しておき、受付時間の5〜10分前を目安に面接会場に入るようにしましょう。
当日電車の遅延などで遅れてしまうことも考えられます。ぎりぎりだと焦ってしまい面接にも影響することもあるので、早めの行動を心がけましょう。
【まとめ】きちんと対策をして面接に挑もう
面接は誰しも緊張するものですが、しっかりと事前準備を行い面接に挑むことが大切です。自己分析や保育園の調査などできることから進めていきましょう。
就職のエージェントなどを利用して客観的に分析してもらうことや、面接練習なども実施してもらうと、面接当日も自信をもって挑めるようになります。
事前の準備でしっかりと対策を行いましょう。