保育士は、子どもにかかわる面白さや楽しさのある職業です。「自分が満足できる保育ができているか」と聞くと、ほとんどの人が「できていない」と答えます。その理由は、保育士不足です。
保育士不足が問題となっている保育園もあるでしょう。この記事では、保育士の人数推移、保育士不足の原因や解消するための方法について解説します。保育園の保育士不足解消に、役立ててください。
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保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ
引用元:保育のカタチ
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住所 | 〒550-0004大阪府大阪市西区靱本町1-7-22 SKKビル201 |
許可番号 | 厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764 労働者派遣事業:派27-304996 |
雇用形態 | 正社員、契約社員、パート |
求人施設 | 保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など |
対応エリア | 全国 |
連絡手段 | 電話番号:06-6210-5326 LINE |
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保育士の人数の推移
保育士の人数がどのように推移しているのか気になる方もいるでしょう。はじめに、以下4つの推移を紹介していきます。
- 保育士の登録者数と従事者数
- 全国保育士の人数
- 保育所等に常勤している人材の数
- 保育所等を利用している児童数
保育士は国家資格が必要なため、保育士の人数は厚生労働省が管理しています。ここからは、厚生労働省の資料を元に解説します。
保育士の登録者数と従事者数
保育士の登録者数と保育の現場に従事している人の推移は、以下のとおりです。
引用元:厚生労働省「保育士の登録者数と従事者数の推移」
保育士としての登録者数と保育に従事している人の数、社会福祉施設等で従事していない保育士はともに右肩上がりを示しています。登録者数に対して実際に保育士として働く人は、登録者数の3分の1ほどです。
保育士免許は持っていても、資格を持っているだけの人が多い傾向にあります。
全国保育士の人数
次に、全国の保育士の人数を見ていきましょう。
引用元:厚生労働省「保育所等における保育人材の数(常勤換算)の推移」
全国的に保育士を必要としている場所が増えているため、保育士の人数も増加傾向にあります。
保育所などに常勤している人材の数
保育園に常勤している人数の推移は、以下のとおりです。
参照:厚生労働省「保育所等における保育人材の数(常勤換算)の推移」
常勤保育士の人数は、年々増加しています。女性の社会進出が増える昨今、保育士が必要とされる場面も増えてきていることから、常勤で働く人が多くいます。
保育園などを利用している児童数
保育園を利用している児童の数は、年々増え続けており、以下のようになっています。
引用元:厚生労働省「職種別の平均勤続年数(職種別、年齢別)」
共働き家庭が多い現在、保育施設は保護者にとって仕事と家庭の調和を実現するために、必要不可欠な場所となっています。
保育士の人数が不足している原因
保育士の人数が不足している大きな理由が、気になる方もいるでしょう。ここからは、保育士が辞める理由について解説します。
人間関係
人間関係の難しさは、保育士が現場を離れる最大の理由となっています。他の保育士と意見が合わなかったり、仕事への考え方の違いなどで悩みを抱え、辞める選択をする保育士も多くいます。
また、職員同士のコミュニケーションだけでなく、保護者対応で人間関係に悩む保育士も多いです。最近はモンスターペアレントという言葉が生まれたように、自分の要求を強く押し付けてくる人もいます。
保育士同士、保護者対応の人間関係から、辞める選択をする保育士が多いのが現状です。
給与と仕事量が見合わない
給料の低さも、保育士不足の原因の1つです。「業務量に対して給与が見合わない」と思う保育士が多くいます。
保育士の月額平均賃金は、以下のとおりです。
引用元:厚生労働省「職種別平均賃金(役職者除く)(月収換算)」
保育士の賃金は、サービス業よりも高いものの、全産業と比べると低い傾向にあります。
保育士の需要が増加傾向にある
近年、新規開設の保育園の増加や、保育園以外の保育施設増加に伴い、保育士の需要が高まっています。放課後等デイサービスや児童養護施設、病院内保育園など、保育園以外の保育士求人の数が増えています。
給与と業務量が見合わず、待遇が良い保育施設以外に転職する保育士も多くいるのが現状です。
核家族の増加
以前と比べて、核家族化が進んでいます。そのため、家族のサポートが得られず、サポートを保育園に依頼する保護者が増加しています。
育児をするうえで、子どもを預けられる場所が多ければ多いほど、保護者は子育てをしやすいと感じるでしょう。
都市部への人口流入
保育士の人材不足は、人口が集中する都市部で特に深刻です。都市部では核家族が多く、子どもを預けられない環境の人が多くいます。そのため、保育園は新規開設や定員数の拡大などを図り、待機児童の解消を行っています。
保育園が新規開設や定員数の拡大をする場合、保育士の配置基準を満たすために保育士の数を増やさなければなりません。このように、都市部への人口流入がきっかけとなり、都市部での保育士不足が著名になっているといえます。
配置基準について気になる方は、下記の記事もご覧ください。
保育士の平均勤続年数
厚生労働省によると、保育士の平均的な勤務年数は、数年から10年ほどです。
引用元:厚生労働省「職種別の平均勤続年数(職種別、年齢別)」
勤務年数は地域によって異なりますが、保育士のキャリアは個人によっても異なります。保育士は、結婚や出産を機に辞める人も多く、勤続年数が短い要因ともなっています。
保育士不足を解消するためには潜在保育士の確保が重要
保育士不足を補うためには、新たな保育士の採用も重要ですが、潜在保育士を確保することが重要といえます。潜在保育士とは、資格を保持していても現在は保育士という現場職についていない人のことをいいます。
厚生労働省によると、潜在保育士の数は、保育士の登録者数の60%ほどとなっています。
参照元:厚生労働省「保育士の登録者数と従事者数の推移」
潜在保育士は、保育施設で働いた経験があるため、即戦力になる可能性が高いです。しかし、子育てとの両立や結婚生活などから、復帰を諦めている人も多くいます。
そのため、保育園側が潜在保育士が働けるような環境構築が必要です。ここからは、潜在保育士確保のために、保育園側が行うべき取り組みや対策を4つ紹介します。
潜在保育士についてくわしく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
子育て支援や研修を充実させる
保育士の現場では、女性の数が圧倒的に多いです。そのため、妊娠や出産を機に現場を去る人も多くいます。現場を去ったものの、保育士という仕事が好きで、現場で働きたいと願う人も多くいますが、ブランクが心配な保育士も多いです。そのため、園側は潜在保育士をどれだけサポートできるかがキーポイントといえます。
潜在保育士のために、子どもを優先的に預けられる支援制度の確立や、研修実施すると良いでしょう。
通勤時間や日数・勤務時間を改善する
潜在保育士を確保するためには、子育て支援や研修制度以外にも、通勤時間や日数・勤務時間の柔軟な対応が必要となります。
潜在保育士や現在は異業種へ就職しているなど、保育士として働いていない人が再就職する際の希望条件は、以下のとおりです。
引用元:厚生労働省「過去に保育士として就業した者が再就業する場合の希望条件(複数回答)」
再就職をする際に、保育所への通勤時間や日数、勤務時間を重視していることがわかります。園側がさまざまな雇用形態を用意することが重要といえます。
待遇・働きやすさを改善する
給与の低さや業務量の多さがきっかけとなり、保育士を辞める人も多くいます。そのため、保育園は待遇や働きやすさを実現することが重要です。
休暇の取りやすい環境を整えたり、賃金アップしたり、業務量の負担を軽減することが重要となります。業務量の負担軽減には、ICTを導入するのが良いでしょう。
ICTについて気になる方は、下記の記事もご覧ください。
国の補助金と自治体の支援制度を活用する
人材ほ確保するためには、運営にかかる費用の削減が必要となります。しかし、保育の質を保つために、費用削減は難しいでしょう。そこで、重要なのが補助金や自治体の支援制度を活用することです。
補助金を活用できれば、求人活動を行う費用を抽出できるため、補助金を活用しましょう。
また、地域によっては、保育士向けの支援制度を実施しているところもあります。経済的な支援があれば、保育士も働きやすくなるでしょう。
国や自治体の補助金制度・支援制度を確認し、積極的に活用しましょう。
国の補助金について気になる方は、下記の記事もご覧ください。
まとめ
この記事では、保育士の人数の推移と保育士が不足している原因や対策を紹介しました。保育士の登録者は増えていますが、潜在保育士が60%ほどを占めていることから、現場で働いている保育士数が少なくなっています。
そのため、人手不足を解消するには、潜在保育士の確保をすることが重要といえるでしょう。潜在保育士を確保するためには、柔軟な雇用形態の実現、給料や労働環境などの改善が求められます。
潜在保育士が働きやすい環境を整え、人手不足を解消しましょう。
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引用元:保育のカタチ
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