【知らないと損】保育園における環境構成や環境図の書き方を解説!例文やポイントも紹介

環境構成は、人的環境や物的環境などから構成され、指導案や実習日誌において重要な要素です。子どもの指導計画には、適切な環境構成が欠かせません。

園関係者の方の中には、どのように環境構成を作成したら良いか悩んでいる方もいるでしょう。この記事では、保育における環境構成の特徴や指導案・実習日誌に書く際のポイントについて紹介します。

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目次

保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ

引用元:保育のカタチ

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住所〒550-0004大阪府大阪市西区靱本町1-7-22 SKKビル201
許可番号厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764
労働者派遣事業:派27-304996
雇用形態正社員、契約社員、パート
求人施設保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など
対応エリア全国
連絡手段電話番号:06-6210-5326
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環境構成とは?

環境構成は、安全性を考慮したうえで作成する書類であり、活動をとおしてどのような環境を提供するかを記載する指標です。

そのため、環境構成は心身ともに健やかな成長や自立を促すために、どのような環境を提供するかが重要となります。

環境構成の要素

環境構成は、以下の8つの要素から成り立ちます。

要素概要
周囲の人間の表情・動き・話し方など
自然自然物との触れ合い
もの遊び道具や遊具などの子どもの遊びを左右するもの
情報音・動き・色・形などの情報
空間遊び・睡眠・食事の空間
時間食事の準備・片付け・トイレなどの時間
動線日常の動作に影響するものの配置
温度・湿度・空気の質空気の質を保つ換気・空気の入れ替えなど

環境構成の要素として、時間や温度・湿度の管理も大切です。健康的な環境を維持することは、子どもたちの体の健やかさにも関係していると考えられています。

環境構成を作成する際のポイント

ここからは、環境構成を作成する際のポイントを解説します。

  • ねらいを明確にする
  • 園児の発達を想定して作る
  • 園児が自ら行動できる環境を意識する
  • 園児同士や大人と関わりを持てる環境を意識する
  • 安全確保を徹底する

それぞれくわしく見ていきましょう。

ねらいを明確にする

環境構成には、必要な道具や場所、準備などが含まれます。そのため、道具を用意するだけでなく、子どもたちがすぐに見つけられるように配置したり、多くの子どもたちが参加できるように道具の数を増やしたりする工夫が求められます。

指導案や実習日誌を書く際に環境構成に迷った場合は、活動の目的を再確認し、どのように達成できるか考えると良いでしょう。

園児の発達を想定して作る

子どもの興味や関心を引くには、子どもたちの発達状況を考慮することが重要です。環境構成では、子どもたちが取り組みたいと思えるような環境を整える必要があります。

子どもたちが現在興味を持っていることや自発的に取り組んでいることを観察することで、関心ややりたいことに気づくことができるでしょう。環境構成には、クラスメートや年齢の異なる他の子どもたちとの関わりも含まれます。友だちとの関わりが広がるような環境を整えることも重要です。

園児が自ら行動できる環境を意識する

環境構成では、子どもたちが自発的に活動に参加したくなるような魅力的な環境を作ることも重要です。興味や関心を引き出し、好奇心を刺激するような遊びや活動を考えましょう。

さらに、子どもたちの個々の資質や経験が発揮できる環境を整える必要があります。たとえば、食育をテーマにする場合、単に解説するだけでは子どもたちは退屈してしまいます。代わりに、外出活動や簡単な実験を組み合わせて、どのような変化が起こるかを想像し、発表する機会を与えてみましょう。

自ら考えるプログラムを導入することで、より深く興味関心を呼ぶことが可能となります。

園児同士や大人と関わりを持てる環境を意識する

子どもが保育士や施設職員などの大人と、リラックスした状態で交流できる環境も必要です。

複数人で遊べる遊具や教育玩具を取り入れることで、子どもたちは「みんなと一緒に遊ぶことは楽しい」と学びます。周囲の子どもたちや大人とのコミュニケーションを通じて、自立心や人との関わり方を学ぶ機会を意識しましょう。

また、見落としがちなものとして、静かなスペースや個人の休憩スペースを用意することも大切です。子どもたちはときに1人で過ごしたいときもあります。一人で過ごせる場所を提供することで、リラックスできる環境を整えられます。

安全確保を徹底する

子どもたちの健やかな成長と自立を促すためには、保健的な環境と安全確保が不可欠です。健康や安全が確保された環境は、子どもたちが自分の気持ちや意見を表現しやすい場所となります。

保健的な環境や安全確保は全職員が取り組むべきもののため、共通の認識を持って取り組む必要があります。体制を整える際には、手順をマニュアル化し、共有するようにしましょう。

安全管理について気になる方は、下記の記事もご覧ください。

環境構成を描くときのポイント

次に、環境構成を描くときのポイントについて解説します。

  • 図式化する
  • 箇条書きを用いる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

図式化する

環境構成を解説する際には、文章ではなく図を使用し、図式化するのがおすすめです。教室や保育室の平面図をイメージし、ものの配置や動線を考えます。

机やイス、おもちゃなどの要素を、適切な大きさで図上に描いていきましょう。さらに、動線を示すために矢印を使用することで、安全性の確認が簡単になります。

箇条書きを用いる

文章が長くなる場合は、箇条書きを用いると、関連性や対応策が明確になるでしょう。

箇条書きの例

  • 想定される遊び
  • 万が一の対処法の手順
  • 必要な安全対策や指導

複数の遊具や遊びがある場合は、それぞれの遊具や遊びごとに注意点を書くだけでも情報を整理でき、見やすくなります。

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【例文付き】環境構成の書き方

ここからは、例文付きで環境構成の書き方を解説します。

  • 園庭での遊び
  • 砂遊び
  • 戸外活動
  • 室内での遊び

それぞれくわしく見ていきましょう。

園庭での遊び

園庭遊びは、子どもたちの興味ややりたいことに基づき、自発的に遊べるような環境構成を考えましょう。園によって遊戯の配置や環境が異なるため、各々に適した環境構成を作成する必要があります。

例文
・滑り台では、階段の安全性とスロープの滑り具合を確認し、子どもたちが楽しめるようにする
・ブランコでは、周囲の地面に石やくぼみがないか、イスと鎖がしっかり固定されているかを確認
・鉄棒では、支柱の安定性やボルトの締まり具合、周囲の地面の状態を確認
・子どもたちの興味や発見を大切にし、発展させるために適切な環境を整える

砂遊び

0歳や1歳は、砂の触感を楽しむために自由に触れたり、水を使ったりすることも良いでしょう。幼児になると、友達と協力して砂遊びをすることができるため、数人で楽しめる環境を整えてみてください。

道具を使う際は、破損していないか確認し、保育士が目の届く範囲で子どもが口に砂を入れないように気をつけましょう。

例文
・砂を湿らせて崩れにくい状態にし、砂場の周りを片付けることで縁として利用できるように
さらさらの砂エリアとどろんこエリアなどを分けて設け、感触の違いを楽しんだり遊びの幅を広げる工夫をする
・子どもたちがさまざまな遊びができるように、発達に応じた抜き型やバケツ、シャベルなどの道具を準備
・道具を使う際には、事前に破損していないかを確認

戸外活動

戸外活動は、屋外や公園での遊びをのことで、戸外遊びともいわれます。外で行う遊びのため、けがをしないように広いスペースを確保し、子どもたちの様子を見ながらサポートすることが重要です。

0歳の子どもは外で遊ぶよりも、保育士と一緒に散歩するなどの活動がメインになるでしょう。1歳や2歳、幼児クラスでは子どもたちが歩き回ったり走り回ったりするため、安全性と衛生面を意識して作成するのがおすすめです。

例文
滑り台では、階段の安全性とスロープの滑り具合を確認し、子どもたちが供たちが楽しめるようにする
ブランコでは、周囲の地面に石やくぼみがないか、イスと鎖がしっかり固定されているかを確認
鉄棒では、支柱の安定性やボルトの締まり具合、周囲の地面の状態を確認
子どもたちの興味や発見を大切にし、発展させるために適切な環境を整える

室内での遊び

室内での遊びでは、スペースが限られます。そのため、子どもたちの発達と遊び方に合わせた環境を整える必要があります。

乳児クラスでは、子どもたちがおもちゃを口に入れることを考慮し、衛生面にも気を配った環境を整えると良いでしょう。マットを使って転がるなど、自由に動きを楽しめるのも室内遊びの良いところです。

幼児クラスでは、室内での遊びのバリエーションを豊かにするために、さまざまな遊び場を設けるのがおすすめです。快適で安全な環境を整え、子どもたちが自由に遊べるようにしましょう。

例文
・全身を使った遊びを楽しむために可動遊具などを用意
・ごっこ遊び、製作、絵本などコーナーを分けて、それぞれの環境を整える
・子どもたちが興味を持ったり触れたりしたいと思う玩具や道具などを手が届く範囲に配置
・子どもたちの発達に応じて定期的に玩具を入れ替える

まとめ

環境構成を整えることは、子どもたちの成長を促すうえで非常に重要な指標です。環境構成の作成に悩んだ際は、ねらいを明確にしたり、発達を想定して作ったりしてみてください。また、図式や箇条書きを用いると、見やすい指標を作れます。

子どもたちの安全性が確保された環境で自由に育ち、保育園生活を楽しめるように、環境構成を考えましょう。

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保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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