【保育園・幼稚園の人事担当者必見!】幼保施設スタッフの心理的安全性を高める方法【知識編】

目次

はじめに

良い職場環境にしたい、という思いは、そこで働く人万人に共通する思いです。
特に、園でのポジションが上がれば上がるほど思いは強くなるでしょう。
しかし、現実にはなかなかそうはいきません。

例えばスタッフについて、以下のようなことに悩んだ経験はありませんか?

・新しいことにチャレンジしない
・学ぶ意欲が低い
・責任を回避する
・人任せ、他責思考

このようなことで人間関係が悪化し、

・職場の仲間や会社そのものへの批判・愚痴
・人格攻撃
・モチベーションの低下

など、さまざまな悪い状態を引き起こしてしまいます。

この状況を生んでしまっているのは、職場の心理的安全性が低いからかもしれません。

心理的安全性とは、対人関係において、

・不安を感じずにリスクある行動が取れる
・何かを発言したり挑戦して失敗しても人から責められないと感じられる
・自分らしく振る舞える

ということです。

今お勤め、あるいは経営されている幼保施設において、上記の状態は実現できていますか?

でも安心してください!
もし今そのような環境でなかったとしても、環境を作っていくことは可能です。

・人は環境によってのびのびと挑戦、成長でき、変化することができます。
・一度自分らしさを獲得できれば、新しい環境でも安心できる場を作ることができる。

この記事では、

・幼保施設の心理的安全性とはどういうものか
・心理的安全性を高めるためにどのような行動を取れば良いか

6つのポイントからご紹介します。

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心理的安全性の低い状態とは

心理的安全性が低い状態だと、人は挑戦することができません。

例えば、

・失敗すると誰かに責められる
・やりたいことがあっても自分からは何も言えない
・その場の空気を読むことが1番大事
・常に誰かの目が気になる

このような状態では、組織の生産性は上がらず、イノベーションも起きません。

この問題はどのポジションでも起こり得ます。

中間の管理職であれば、

・失敗したら役員に責められる
・何か挑戦したくても、常にコストは?リソースは?と詰められてなかなか言い出せない
・やろうと思ったことも、下のスタッフたちに何を言われるか分からない

スタッフであれば、

・私が提案したことで主任や園長に責められるかもしれない
・周りのスタッフに、嫉妬されるかもしれない
・一人だけ反対意見を言うなんて、空気の読めていないことはできない

など、現場でよく起きていることではないでしょうか。

この状態が長く続けば、スタッフにとって仕事はどんどんつまらなくなり、
自分の生活を維持するためだけのものになります。

そのような状態で接すれば、子どもたちの心理的安全性も同じように低下していくかもしれません。

まずはスタッフたちが心理的安全性を高める方法を知ることで、子どもたちの心理的安全性も高めていくことができるようになります。

心理的安全性が高まることによって生まれるメリット

心理的安全性がある、とは、メンバーの挑戦や失敗を温かく見守ってくれる環境であることを指します。
Googleの生産性が高いチームには、このような特徴があることから注目されました。

基本的にビジネスシーンだけでなく、2人以上の対人関係においては、どのような場面でも活用することのできる考え方です。

では、心理的安全性が高いとどのようなメリットがあるのでしょうか。

例えば

・皆が私のことを応援してくれている
・目的を持って自分で決めてみよう
・挑戦することがとても楽しい
・私もやってみたらできる

というポジティブな感情を持っていたら、

・視野が広がる
・心を開ける
・安心して挑戦することができる

ことにつながっていきます。

幼保施設の現場では、

・子どもたちの学びのために新しいイベントを考えてみよう
・仕事の効率化のためにこんな提案をしてみよう
・〇〇さんのためにこんなことができないかな
・後輩が悩んでいそう、声をかけてみようかな
・これを学んだらもっと成長できるかも、やってみよう

など、仮にうまくいかなかったとしても、挑戦する環境が整います。
チーム全体にこの状態が浸透すれば、自ら勝手に成長する組織ができあがっていきます。

心理的安全を高めるためのポイント

心理的安全性を高めるためには、以下の要素一つ一つを高めていくことがポイントです。

・関係性:幸せと成長を喜び合う関係づくり
・自己効力感:うまくいくか分からないけど、とにかくやってみる
・自律性:自分の行動は自分で決める、同時に人の主体性も尊重できる
・目的と意味:今やっていることの目的や意味を明確に
・多様性:人との違いは当たり前と歓迎して、ありのままを受け入れる

この大元に、自分や他人の性格の強みをみていくことで、心理的安全性が高まります。

まとめ

大切なことは、この要素は人の基本的な欲求で、生まれながらにして持っているものであるということです。
無理に植え付ける、というものではなく、すでにあるものを育てていくという感覚で実行してみてください。

以下の実践編で、具体的にどのような行動をしていけば、心理的安全性が高まるのかをご紹介していきますので、是非こちらも合わせてご覧ください。

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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