保育園でのリスクマネジメントの現状は?実践するためにはマニュアル化&園内研修がおすすめ!

リスクマネジメントとは最悪の事態を予測して未然に防ぐことを目的とした対策のことです。まだ小さな園児は行動が読めないことが多く、徹底したリスクマネジメントが重要です。

この記事では、保育園におけるさまざまなリスクについての基本的な防止策について解説します。保育園でのリスクマネジメントについて今一度振り返り、自園の点検をしましょう。

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目次

保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ

引用元:保育のカタチ

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住所〒550-0004大阪府大阪市西区靱本町1-7-22 SKKビル201
許可番号厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764
労働者派遣事業:派27-304996
雇用形態正社員、契約社員、パート
求人施設保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など
対応エリア全国
連絡手段電話番号:06-6210-5326
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保育園でのリスクマネジメントとは?

保育園でのリスクマネジメントとは子供たちが危機に陥ることを未然に防ぐことを目的とした取り組みです。

質の高い保育を行ううえで安全な保育環境を提供することが求められます。そのため、保育業界においてはリスクマネジメントが欠かせません。

多くの保育園では危機管理マニュアルを作成し、教職員や保護者に周知徹底しています。

保育園・保育施設などでのリスクマネジメントの現状

内閣府によると、2020年の保育施設などの事故報告件数は1,586件と発表しています。特に、負傷は 1,581件(対前年+288)となっており、そのうち 1,281 件(対前年+270)が骨折によるものです。

参照:内閣府|令和2年教育・保育施設等における事故報告集計の公表について

リスクマネジメントが重要な理由とは?

保育園においてリスクマネジメントが必要な理由に子どもの安全を確保すること、保護者との信頼関係を維持することが挙げられます。

保育業界は社会との信頼関係によって成り立っています。そのため、事故や損害が発生した場合には保育園の社会的信頼を失うだけではなく、最悪の場合には閉鎖に追い込まれることがあります。これらのリスクを避けるためにリスクマネジメントが必要なのです。

また、保護者の意識が変わってきたこともリスクマネジメントが必要不可欠な理由の1つです。リスクマネジメントは子どもだけではなく、保育士や保育園を守るものでもあるといえます。

リスクマネジメントの実践方法

リスクマネジメントを徹底し、実践することが重要です。そこで、保育園でのリスクマネジメントの実践方法を解説します。

リスクマネジメントの委員会を設立する

リスクマネジメントの取り組みを成功させるために委員会を設立しましょう。リスクマネジメントは職員全員が参加することが必要不可欠です。

園長はもちろん、保育士、副担任など、立場や雇用形態を区別せず全員がリスクマネジメントを意識することが大切です。

委員会では保育士が中心となる「リスクマネージャー」を決めることが望ましいです。

園全体でのリスクを洗い出す

保育園においては保育活動、睡眠時、園外活動など、さまざまなシチュエーションでリスクが潜んでいます。リスクを洗い出して備えましょう。

保育士全員でリスクを洗い出すために報告書の作成を徹底することが望ましいです。園内でのヒヤリ・ハット報告書や事故報告書を参照するのがおすすめです。

SHELLモデルを参考にして分析を行う

事故やヒヤリ・ハットの原因を探る場合にはSHELLモデルを活用して分析することが望ましいです。SHELLモデルはSoftware、Hardware、Environment、Liveware、Livewareなどの5つの要素から構成されます。

意味内容
SSoftware(ソフトウェア)マニュアル・習慣などの要因
HHardware(ハードウェア)施設・設備の要因
EEnvironment(環境)勤務状況・雰囲気など環境の要因
LLiveware(当事者)担当保育士の要因
LLiveware(他人)それ以外の人の要因

リスクマネジメント委員会で具体的な事例を取り上げ、SHELLモデルに当てはめて対策策定を行いましょう。

分析結果をもとに対策を検討する

集計した情報を元に、保育園内でのリスクを評価し、対策を考えましょう。

このとき、リスクマネジメント委員会がリスクマネジメントマニュアルを作成するのが効果的です。

マニュアルには「事故を未然に防ぐためのポイント」を記載し、保育士に周知徹底しましょう。また、マニュアルに保育士個々の責任を明確にすることも有効です。

実践し、PDCAサイクルをもとに振り返りを行う

マニュアル作成後は保育士の研修を行い実践し振り返りを行うことが重要です。

リスクマネジメントは一度行ったら終わりではなく、継続的に見直して改善する必要があります。PDCAサイクルをもとに振り返りを行いましょう。PDCAサイクルは以下の4段階で行います。

Plan(計画):対策を練る
Do(実施):対策を実施する
Check(確認):効果を確認
Action(行動):評価と改善策の制定

計画、実施、確認、行動のサイクルを繰り返し、リスクを取り除いていきます。また、事故の発生状況や課題点を明確にし、定期的に見直すことが大切です。

マニュアルを作成し、園内研修を行う

「事故を未然に防ぐためのポイント」をマニュアルにまとめ、保育園全体の安全対策の質を保ちましょう。マニュアルがあることで共通理解ができ、互いに協力しながら事故を防ぐことができます。

研修では園内の事例を交えながら、具体的な対応方法を挙げるようにしましょう。研修に役立つチームビルディングについて知りたい方は下記の記事もご覧ください。

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保育園で起こりやすい事故の事例

保育活動中に起こりやすい事故の事例を紹介します。

転落や転倒・すべり台で子ども同士が押し合って落ちそうになる。
・ほどけた靴紐に引っかかり転倒しそうになる。
衝突・遊具にぶつかりそうになる。
・製作活動中、子ども同士の身体がぶつかりそうになる。
誤飲・おもちゃの部品が取れてしまい、口に入れそうになる。
・床に落ちているごみを口に入れそうになる。
食物アレルギー・誤ってアレルギーの食べ物が入ったご飯を配りそうになった。
睡眠中・鼻が詰まっていて息がしづらそう。
・寝相が悪く、うつぶせ寝してしまいそうになる。
やけど・配膳中に熱い鍋を触りそうになる。
・ストーブに足が触れそうだった。
プールなどでの水遊び中の事故・足を滑らせてプールに落ちてしまう。
・水のかけ合いをしていて、水をたくさん飲んでしまう。
散歩など園外活動中の事故・夢中になって公園の外に出て行ってしまいそうになる。
・手を引っ張り合い、転倒しそうになる。
保育園付近の不審者・散歩中に知らない人が声をかけてくる。
その他保育中の事故・ビニール袋を頭から被りそうになる。
・製作中にはさみでケガをしそうになる。

保育士がリスクマネジメントをするうえで重要なポイント

リスクマネジメントは保育士にとって大切な仕事の1つです。保育士がリスクマネジメントをする際に大切なポイントを3つ紹介します。

情報を共有する

リスクマネジメントを行う際は全職員に共通した情報共有が大切です。リスクの大小にかかわらず、情報を正確に共有し、定期的なミーティングなどで話し合いを行いましょう。

子どもから目を離さないようにする

子どもから目を離したことが原因で子どもたちが危険にさらされることがあります。

遊具で遊んでいるときや園庭で走り回っているときに転んだり、転落したりすることがあります。そのため、子どもたちの動きを見て、リスクがあると感じた場合はすぐに対応するようにしましょう。

子どもに注意喚起をする

子どもたちが遊ぶ場や遊具によっては危険度が高い場合もあります。子どもたちには危険行為をしないように注意喚起をすることも大切です。

子どもたちに適切な安全指導を行い、正しい使い方やルールを教えることで事故を防止することができます。わかりやすいイラストや絵本を活用して子どもたちに危険の回避方法やルールを教えるのがおすすめです。

まとめ

保育園でのリスクマネジメントは職員が個々に責務を理解し、日々の保育に活かすことが重要です。職員全体で共有し、リスクを最小限にしましょう。

管理者はリスクマネジメントの体制整備に注力し、保育士がリスクマネジメントを行いやすい環境を整えることが求められます。リスクマネジメントを実践して子どもたちの安全を守りつつ、保育の専門性と評価を高めていきましょう。

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引用元:保育のカタチ

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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