災害の多い日本では、いつ有事が起きても不思議ではありません。保育園において、どのような防災グッズを準備しておくと安心なのでしょうか。
この記事では、防災グッズのリストの作り方やポイント、備蓄食品をどの程度準備すべきかについて詳しく解説します。
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引用元:保育のカタチ
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許可番号 | 厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764 労働者派遣事業:派27-304996 |
雇用形態 | 正社員、契約社員、パート |
求人施設 | 保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など |
対応エリア | 全国 |
連絡手段 | 電話番号:06-6210-5326 LINE |
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保育園で用意するべき防災グッズ
必要な防災グッズは、園児の年齢により異なります。ここでは、保育園で用意が必要な防災グッズについて解説します。
園児のケア用品
保育園では0~6歳児の子どもを預かりますが、年齢によって揃えておくと良い防災グッズが異なります。園児のケア用品として、以下のものを準備しておくのがおすすめです。
- 哺乳瓶
- ウェットティッシュ
- 紙おむつ
- おしりふき
- 簡易トイレ
- おんぶ紐(0~1歳)
- 防災ずきん
- 長袖・長ズボン
- 下着
- バスタオル
- マスク
- ビニール袋
- トイレットペーパー
災害の種類によっては、断水が続くことも考えられるため、体を拭くためのウェットティッシュやおしりふきは多めに準備しておくことをおすすめします。また、いざというときに慌てずに避難するためにも、必要なものをまとめてリュックに入れて各教室に置いておくと良いでしょう。
保育士の装備品
子どもと安全に避難するために、保育士が身につけておくと安心なものを紹介します。
- 防災ハザードマップ
- 児童名簿
- 懐中電灯
- ホイッスル
- 救急用品(消毒液、キズテープ、解熱剤、包帯、ガーゼなど)
- 携帯用カイロ
- ヘルメット
- 軍手
- 携帯用ラジオ
- 乾電池
- 携帯の充電器(モバイルバッテリー、乾電池式など)
- 布テープ
- マジックペン
児童名簿は子どもたちが全員避難したかどうかの確認と保護者への連絡のために必ず持っておく必要があります。年度初めには名簿を入れ替え、昨年のものが混じらないように十分に注意しましょう。
備蓄品
被災時、すぐに救援物資が届くとは限りません。持ち出す防災グッズの他に、数日間生活できる程度の備蓄品も必要になります。ここでは、保育園で準備すべき日用品と食品を紹介します。
日用品
保育園で準備すべき日用品は、以下のとおりです。
- ガスコンロ・ボンベ
- メスティン(ミルク用のお湯を沸かす際に使用)
- 簡易トイレ
- ランタン
- 保湿性の高いブランケット
- ビニールシート
- 救急セット
- ラジオ
- 充電器
- 紙コップ
- ラップ
- アルミホイル
自然災害下ではガスが止まる可能性があるので、お湯を沸かすためにガスコンロとボンベがあると役に立ちます。キャンプで使用するメスティンはアルミで火の回りが早く、鍋代わりに使用するのがおすすめです。
食品
保育園で準備すべき食品は、以下のとおりです。
- 粉ミルク、または液体ミルク
- 離乳食(初期・中期・後期・完了期)
- お菓子
- 米・パン(非常食用)
- 缶詰・レトルト食品
- ミネラルウォーター
0~6歳児が在籍する保育園では離乳食、幼児食、普通食のすべてを準備しておきましょう。また、成人が1日に必要な水の量は2.5Lといわれています。小児が1日に必要な水の量は1.35~1.5L程度です。ミネラルウォーターは必ず不足のないように常備しておきましょう。万が一、水が足りなくなることを考慮して、粉ミルクだけでなく液体ミルクも備蓄しておくと安心です。
離乳食時期の子どもは、各時期によって食べられないものと食べられるものがあります。防災食の適応年齢を確認してまとめておくと、在庫を把握しやすくなります。
保育園の防災グッズリストの作成ポイント
防災グッズの不足品の確認や食べものの消費期限の確認をするために、防災グッズリストを作成しておくと安心です。ここでは、災害時のための保育園のグッズリストを作成するためのポイントを2つ紹介します。
必要なものをリストアップする
保育園の防災グッズのリストを作成するときには、インターネットの情報や地方自治体の資料を参考に作成すると良いでしょう。最近では必要な防災グッズをリュックサックに入れたセットが市販されています。これらのセットの内容も参考になるはずです。
市販されている防災グッズのセットの内容以外に、保育園では災害時に何が必要になるか、話し合いながらリストを作成するのがおすすめです。
職員で話し合う
保育園で必要な防災グッズは、市販の防災グッズのセット内容では足りないこともあります。園児の年齢によっても必要なものが異なるため、防災グッズのリストを作成する際は、職員同士で話し合うようにしましょう。
保育園の防災グッズリスト例
防災グッズのリスト例を各教室に置く防災グッズと、保育園全体で必要なグッズの2つに分けて紹介します。
①各教室に置く防災グッズリスト
- 園児名簿
- トイレットペーパー
- タオル
- 救急セット(絆創膏、消毒液、ガーゼ、テープなど)
- 子ども用着替えセット
- おむつ、パンツ
- ウェットティッシュ
- おんぶ紐(0~1歳児)
- ビニール袋
- 大人用軍手
- 油性ペン、ボールペン
- ビニールシート
- ホイッスル
- 防災ヘルメット
- 防災マップ(避難所の場所がわかるもの)
- 懐中電灯 など
②保育園全体で必要なグッズリスト
- 非常食(アルファ米、乾パン、液体ミルクなど)
- 水
- 毛布
- 大判のタオル
- 救急セット
- 大判のビニールシート
- カイロ
- ラジオ
- 充電器
- 簡易トイレ
- おむつ
- 紙コップ(プラスチック製)
- 紙皿
- ラップ
- アルミホイル
- ガムテープ
- ビニール紐やロープ
- 大判のビニール袋 など
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保育園で使う防災頭巾の選び方
防災頭巾は、災害時に子どもの頭を守る大切なアイテムです。下記のポイントを意識して選ぶと良いでしょう。
- サイズで選ぶ
きちんと子どもの頭に合ったサイズを選ぶことが大切です。防災頭巾のサイズが合わないと、避難するときにずれたり脱げたりして危険です。大人の防災頭巾では大きすぎるので使用しないでください。
- 素材で選ぶ
防災頭巾を選ぶ際は、「耐衝撃性のものか」「燃えにくいように加工されているか」などを確認して、性能の良いものを見極めると良いでしょう。
- 形・デザインで選ぶ
避難時に園児だとしっかりわかるように、赤や黄色・青などはっきりした色合いのもの、声が聞こえるように耳穴加工がされているものを選ぶようにしましょう。
保育園の備蓄食品は何日分用意するべき?
保育園では、災害発生から5日分の備蓄食品を用意するよう推奨されています。これは、東日本大震災のときに、被災地に救援物資が到着するまでに5日かかったことが関係しています。
しかし、非常に広い地域に甚大な被害が及ぶ可能性のある南海トラフ巨大地震では「1週間以上」の備蓄が望ましいとの指摘もあります。備蓄として準備しておく量は、昼食(1食)とおやつ(0.5食)を合わせた1.5食分を1日の食数として計算します。
必要な食数は以下の計算式を参考にしてください。(※ 離乳食は別途準備が必要です)
食数計算=1歳以上の入所児※1+(職員数×2)
園児分だけではなく、災害時に対応にあたる職員分も含めて計算しましょう。
保育園で準備するべき備蓄食品のポイント
被災したときには、電気・ガス・水道などのライフラインが止まってしまうことが考えられます。ここからは、保育園で備蓄するのにおすすめの食品について解説します。
加熱なしで、水をなるべく使用しない食料
非常時には、水や火を使わずに食べられる食料が非常に便利です。缶詰、アルファ米、機能食品など、開封してすぐに食べられるものを準備しておきましょう。
食器不要で分配できる食料
災害時には、断水が長期化することも少なくないため、容器がそのまま食器代わりに使える食料が理想です。取り分ける必要のない個別包装だと、配るときにも便利です。
スタンドパックのスープや、開けてそのまま食べられる缶詰、レトルトパックのおかずなどを用意しておくと良いでしょう。
まとめ
災害はいつ起こるかわかりません。いつ災害が起きても大丈夫なように、備えを万端にしておきましょう。まずは、職員間で話し合い、災害時に何が必要か想定しながら防災グッズリストを作ることが重要です。
災害時には大人も慌ててしまうものです。そんなときに、防災グッズをしっかりと準備しておくことで、保育士も落ち着いて行動できるでしょう。
また、保育園では防災グッズの準備だけではなく、安全に避難するための避難訓練も重要です。避難訓練については、以下の記事をご覧ください。
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