転職活動時によく起きる、動けない理由と対策

目次

はじめに

求職者の皆さんが転職活動をする際に、行動できない、動けない、立ち止まってしまう、という時はありませんか?

多くの求職者の方は、転職の流れとして、以下のようなステップを踏んでいるのではないかと考えられます。

1.園での勤務に何らかの不満や不足を感じる
2.転職が頭をよぎる
3.情報を調べ始める
4.相談、エントリー

この2と3の間、3と4の間に、立ち止まってしまう瞬間があるのではないでしょうか。

例えば、

・転職しようと思っても、なぜか実際に情報は収集していない
・情報収集しても、相談や、求人へのエントリーがなかなか踏み出せない
・職務経歴書や履歴書を買うのをためらう、買ってもなかなか書き出せない

などです。

この記事では、求職者の方が転職の際に立ち止まってしまう原因と、その解決法についてご紹介します。

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そもそも動けないのは、人間の本能的な機能

まずは、立ち止まってしまった時、動けない自分に対して罪悪感や劣等感を持たないでください。

実は生物学的には、動けないのはむしろ当然なんです。

なぜなら、人間は本質的に変化をしたがらないからです。
ホメオスタシスという、今の状況を維持する機能が本能的に人間には備わっていて、この機能によって、変化に対しての拒絶が無意識的に行われてしまいます。

本来は生命維持のための機能なので、生命維持には必要な機能なのですが、社会的な営みや精神活動にまで影響を及ぼしてしまっている、というところがポイントです。

転職活動、という大きな変化に対して抵抗が起きてしまうのは仕方のないことです。

特に、人は分からないこと、知らないことに対して不安を抱きます。不安になるのは仕方がないとして、どうすればその不安を小さくできるのでしょうか。

幽霊の正体見たり枯れ尾花という言葉があります。これは、幽霊だと思っていて怖がっていたものが、枯れた草花だったことがわかった瞬間に怖くなくなった、という話です。

転職活動でも同様で、自分の状態や、活動の全体像、これからやるべきことをしっかりと認識することで、不安を小さくすることが可能です。

転職活動において、動きが止まってしまう2つのタイミング

求職者がどのようなタイミングで立ち止まってしまうのか、上述の2つのパターンがあると述べました。

以下のようなケースはありませんか?

転職が頭をよぎってから、情報を収集するまでの間

漠然と、今の園での働き方や、保育観に疑問を感じた時や、転職など全く想像もしていなかった時に、友人や同僚が転職したことで、選択肢として認識した時、こんな時に転職が頭をよぎる最初の機会だと思います。

切羽詰まっていない
日々の業務がある

という状態だと、なかなか調べる、というところまで進みません。
ちょっとした違和感を抱えながら日々の業務に従事する、という状況だと思われます。

情報を集めてから、相談やエントリーするまでの間

違和感を抱えながら日々を過ごすうちに、段々と転職への意識が強くなってきて、まずは求人情報を調べてみる方が多いでしょう。

見ていると、なかなか情報量も多く、自分がやるべきことも多そうだなと感じて、これは大変になるな、と思っているうちに、実際に相談やエントリーは何となくしないまま今に至ってしまう、という状況が考えられます。

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動けなくなってしまう理由とその対策方法

上述のような状況になっていることは、実はなかなか本人も認識しづらい部分です。

例えば、友人と話していて、「ちょっと転職を考えている」と話した時に「今どこかで情報集めているの?」とか、「何社ぐらい応募してみたの?」と聞かれることで、ハッと、今まだ何も進んでいないな、ということに気づいたりします。

ここでは、さらに具体的に、立ち止まってしまうケースとその理由、対策についてご紹介します。

目の前の業務が忙しくて、転職活動をするとさらに忙しくなってしまう

幼保業界では、常に日々行わなくてはならない業務が存在します。例えば書類の業務であったり、目の前の子どもに対する対応であったり、緊急度の高いものが多くあります。

すでに退職済みで収入が途絶えてしまっている場合を除いては、転職活動は重要度は高いものの、緊急度が低いものです。目の前の業務に忙殺されてしまっている時、転職活動をするとさらに忙しくなることが見えてしまいます。

人間が先に述べたような現状維持の性質を持っていると考えれば、転職活動は後回しになってしまいがちです。

対策方法

このような場合の対策方法としては、

行動のハードルを低く設定する

ということをお勧めします。忙しい中で、まずは5分、何なら1分でも良いので、転職サイトなどを開いてみるなどの行動してみてください。
ここでは、行動の結果については一旦置いておくことが大切です。
これを試してみることで、意外にできるな、という実感を得ることができればしめたものです。

簡単に、隙間時間でできることをやっていくことで、行動すること自体を簡単にしてみてはいかがでしょうか。

今の職場を選んだ自分を否定してしまうような気がする

今の職場を選んだのは、過去の自分の決断です。転職活動をする、ということは、その決断をした自分を否定するような気持ちになってしまう可能性があります。

一貫性の法則、という法則があります。
人には自らの行動や信念、態度を貫き通したいという心理が働きます。
この無意識の心理から、転職活動に二の足を踏んでしまう、ということが考えられます。

対策方法

過去の1点の自分ではなく、今とこれからの自分をみる。

過去、園を選んだ時点の自分を見れば、その時点との一貫性を考えてしまうのも理解できます。

ここで、幼保施設のスタッフとしてより良い環境で働いていく、という途中である、という線の認識をしてみてはいかがでしょうか。

当時から今まで、一貫してより良い環境を求めることに対して、ポジティブなイメージを持つことができるようになります。

お世話になった人からの紹介で入ったから、顔を潰してしまう気がする

幼保業界では、先輩が園に誘ってくれたり、人からの紹介で入職をする、ということがあります。
特に以前からお世話になっている恩のある方からの紹介であれば、なおさら転職が難しくなってしまいます。
自分が転職することで、お世話になった方の顔を潰してしまわないか、と考えてしまうわけです。

対策方法

まずご紹介してくれた方に相談する。

紹介してくださった方は、基本的に良かれと思ってのご紹介をしてくれています。つまり、根底にはあなたに良いことが起きるのが望ましいと考えてくれている方です。

であれば、もし転職によってあなたに良いことが起きるのであれば、同じように喜んでくれることでしょう。

しかしながら、ご紹介いただいた以上は筋を通す、ということも重要です。

まず真っ先に紹介してくれた方に相談を持っていくことで、その方への感謝を伝えることと、退職時にも改めて周囲にご紹介してくださった方への感謝を伝えることで、顔を潰す、ということが起きないようにできる限りの配慮をすることができます。

そこから先のことについては、自分にコントロールできることではない、という割り切りも重要です。

自分の能力を客観的に認識することからの現実逃避

転職活動は、自分と向き合う機会が非常に多く訪れます。自身の性格的な面や、スキル、過去の経歴、経験などを見つめ直し、他者からの評価に晒されます。
その現実を認識することに対する恐れから、現実逃避的に先に進まない、或いは進めない状態に陥ってしまうことがあります。

対策方法

自分自身が何をすべきか、ということが明確になるというメリットを自覚する。

確かに、自分の能力に向き合うことはとても恐ろしいと感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、現在の自分の状態を正確に知ることは、目標との正確な距離を測る上で重要です。

何をしたら良いのか分からない、という状態よりも、この部分をレベルアップすれば目標に辿り着ける、という状態の方が、今後の自分にとってプラスであるという認識を持つことで、自分の進むべき方向が明確になれば、より良い転職をすることができるようになります。

転職活動で不採用になってしまう不安、恐怖

単純に今の自分がいきたい園から必要とされない、不採用になってしまうという不安や恐怖で動けなくなってしまう場合があります。

対策方法

不採用になっても、必ずしも自身の能力や人間性が否定されている訳ではないということを知る。

不採用の理由はさまざまです。不採用理由を園側から教えてもらえるわけではないので、求職者側は分からない不採用理由にネガティブな想像をしてしまいがちです。

しかし、採用側から見ると、全く関係のない理由であることも。

単純に他の候補者とのタイミングの差だったかもしれない
より条件に合った候補者がいただけかもしれない
ちょうど募集を締め切る間際のタイミングで応募してしまったかもしれない

というように、自身の能力や人間性とは全く関係のないところで不採用になってしまったという場合もあります。

この園から不採用になったことで、全く想像もしていなかった園に入ったら、相性がとてもよかった、という可能性もあります。

縁、という割り切りも時には必要ですし、今後の成長につながる可能性も考えて、最善を尽くす、ということが重要です。

自分が辞めると今の職場に迷惑がかかってしまう

幼保業界には真面目な方が多いので、どうしても自分が辞めることで残ったメンバーに迷惑がかかってしまうと思うと動けなくなってしまう、という状態になりがちです。

特に忙しい園なら尚更でしょう。

対策方法

欠員の補充と、その後の業務を円滑に進めるのは園の仕事です。一度立ち止まって、人生を考えてみてください。このまま園に残ることと、転職すること、どちらが人生が豊かになるかを考えてみましょう。

今の職場よりも状況が悪くなってしまうかも

例えば一度転職して失敗した、という経験のある方は、このように考えてしまう可能性があります。

このような想像をしてしまう原因は、転職先について詳しく知らない、ということが原因です。

対策方法

具体的に一つずつ、要素に分けて調べていきましょう。

・勤務時間
・給与
・通勤
・今働いている人たち
・保育観

など、それぞれに分けて、今より悪くなるのか、情報を集めてみましょう。
もし1人では分からなければ、専門家に相談してみるというのもおすすめです。

知らないから怖い、怖いから動けない、という循環を止めることが大切です。

そもそも面接(転職活動)が苦手

面接が得意で大好き、という方も中にはいらっしゃると思いますが、おそらく少数派です。

対策方法

面接が苦手だという認識があることはプラスに働くと認識する。

面接が苦手だという意識があるのはむしろプラスです。自分の状態を知って、どこに弱点があるかを見極めて改善することが可能です。

面接で大切なのは準備です。

客観的に自分の面接をみてもらうことや、面接官が何を意識して面接をしているのか、面接で何を知ろうとしているのかを知っておくことが大切です。

このようなとき、専門家の意見は非常に頼りになるでしょう。

\あなたの保育観を教えてください/

まとめ

いかがでしたでしょうか。転職時には誰もが不安や恐怖を覚えて立ち止まってしまう可能性があります。ポイントは、分からないことで不安になっている、という状況を認識すること。

専門家などへの相談で、正確に状況を把握することで、不安を軽減させることができます。

保育のカタチはあなたのはじめの一歩を踏み出す前のお手伝い

転職活動で立ち止まってしまった時、1人で悩むことも悪いことではありませんが、基本的に思考はネガティブな方向に行きがちですし、客観的な評価も難しくなります。

このような時は、第三者、しかも専門家に相談することで、驚くほどスムーズに事態が改善することが多いです。

「なんだ、こんなに簡単なことだったんだ」

という気づきや、

「話すことで自分の状態が分かって、整理ができた」

ということもあります。

保育のカタチでは、あなたとのお話の時間をとても大切にしています。

・相談したら強引に転職先を勧められて、自分と向き合う前に流されてしまった
・相談したらもう転職する流れになってしまうのではないか

など、転職相談に不安を持っている方もいらっしゃると思います。
保育のカタチでは、お話をさせていただいたうえで、最終的に転職しない、という選択も重要な決断だと考えています。

今のあなたに最適なのはどのような選択なのか、お話する中で、一緒に見つけていきませんか。
是非お気軽に、今のご状況やお悩みを相談してみてください。

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この記事を書いた人

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