保育園の給食を食べない理由を徹底解説！保育士のNG行動や対処法なども紹介

保育園に通う子どもの中に「給食を中々食べてくれない」という子もいます。なぜ給食を食べないのか気になっている園関係者の方もいるでしょう。

そこで、この記事では子どもが給食を食べない理由と対処法などを詳しく解説します。子どもが給食を食べないと悩んでいる園関係者の方は、ぜひ参考にしてください。

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引用元：保育のカタチ

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子どもが保育園で給食を食べない理由

給食を食べてくれない期間が続くと、栄養面など心配が増えます。しかし、子どもが保育園の給食を食べないことには理由があります。

ここでは、子どもが保育園の給食を食べない理由を紹介します。

食べ物の好き嫌いがある

子どもが給食を食べない大きな理由の1つは、食べ物の好き嫌いがあることです。口に入れたものを吐き出してしまったり、特定の食材を避けたりしている場合は、子どもの好みに食材が合っていないと考えられます。

子どもの舌は味蕾（みらい）と呼ばれる「味を感じる細胞」が大人よりも多いため、多くの味を感じやすいといわれています。つまり、子どもの好き嫌いとは、味をしっかり感じていることと同義でもあるといえるでしょう。

好き嫌いをする子どもにはさまざまな味に慣れさせ、味覚の幅を広げてあげることで改善するケースもあります。

空腹ではない

子どもが給食を食べない理由として、お腹がすいていないことも考えられます。朝食時間との間隔が短い場合など、空腹になりにくいため給食を出しても食べられないことも多いです。

給食時間に合わせてお腹が減るよう活動量を増やしたり「食べたい」という気持ちを引き出したりすると、給食を残さず食べるようになることがあります。

体調不良

体調が優れないという理由から、子どもは給食を食べないことがあります。普段から給食を残さない子どもが給食を食べないなど、イレギュラーなことが起こった際は体調不良の可能性を加味しましょう。

子どもによくある体調不良には、以下のようなケースが考えられます。

• 腹痛
• 発熱
• 倦怠感

体調の変化に疎い子どもは、大人が注意しておく必要があります。普段から子ども達の体調や給食への関心などを把握することで、いつもとの変化に気づきやすくなるでしょう。

食に関する関心が低い

子どもは、大人に比べて食に対する関心が低い傾向にあります。また、育ってきた環境によっても食べることへの関心や執着は大きく異なります。食べることが大好きな子どももいれば、食に関心を持たない子どももいるでしょう。

特に、近年ではジュースやお菓子などがすぐに手に入るため、偏食なども起こりやすい環境であるといえます。日々の食事を楽しいものにする工夫や食育の実施など積極的に取り組み、子どもの食への関心を高めることがおすすめです。

寝不足で眠たい

子どもは食欲よりも睡眠への欲求が高い傾向にあります。前日よく眠れていなかったり活動量と睡眠時間のバランスが悪かったりすると、給食の時間に眠くなってしまう子どももいます。

小さな子どもは昼寝の時間を必要とする場合もあり、適切な睡眠時間を確保することも大切です。給食時間とお昼寝の時間を調整し、ときには時間をずらして給食を食べさせることも検討してみましょう。

ただし、給食とお昼寝の時間によって、帰宅後の生活に影響を与える可能性があります。トラブルを避けるためにも、時間の変更などを実施する際は、必ず保護者に相談しましょう。

活動量が少ない

午前中の活動量が少ない子どもは空腹を感じにくく、給食時間になってもお腹が減らず食事を嫌がることが考えられます。活動時間が不足していると感じたら、外遊びでかけっこやボール遊びなど、無理のない範囲で活動量を増やしてみましょう。

また、雨の日でも実施できるよう、室内で踊ったり体操で体を動かしたり活発に遊べる環境作りも大切です。

味付けや盛り付けが気に入らない

給食は食べるだけが目的ではありません。舌で味わったり、見た目を楽しんだりなど子どもはさまざまな興味を持って給食時間を迎えています。そのため、味付けや盛り付けが気に入らなければ、給食を食べたがらない場合があります。

好き嫌いを直すことも大切ですが、無理に食べさせてトラウマになってしまっては、元も子もありません。

子どもが興味を持つよう「この中なら何が好き？」「どれだったら食べられるかな？」など、食べたら必ず褒め、興味や自信につながるように声掛けしてみましょう。

口腔機能の発達具合で保育園で給食を食べないこともある

子どもが給食を食べない理由には、口腔機能が原因で「食べたくても食べられない」といったケースが考えられます。咀嚼や嚥下機能が未発達であるため、食材をうまく噛めなかったり飲み込めなかったりする子どももいます。

口腔機能は、トレーニングによって改善することが可能です。食べられる食材の把握やその一歩先の食事を検討しながら、子どもが少しずつでも食べられるよう楽しい給食時間を心掛けておきましょう。

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保育園で給食を食べない子どもの対処方法

ここからは。給食を食べてくれない子どもへの対処法を詳しく解説します。

0・1歳児は擬音を活用する

0歳や1歳の乳幼児には、「もぐもぐ」や「ぱくん！」など擬音を活用した食事補助がおすすめです。保育士が楽しく声をかけることによって、子どもも楽しみながら給食を食べられるようになります。

給食を食べない子どもには「食事が楽しい」というイメージを持てるよう、食事に関する歌を活用するのがおすすめです。

保育士が食べる姿を見せる

保育士が給食を食べている姿を見せるのも、有効な手段の1つです。子どもと一緒に給食を食べるときは保育士が美味しそうに食べ、子どもに声掛けすることが大切です。

興味を持ちそうな大げさなリアクションをすればするほど、多くの子どもは食べることが楽しく感じて、給食に興味を持ってくれるでしょう。

活動量を増やす

給食時間にお腹が減っていないようであれば、活動量を増やして給食の時間までに「お腹がすいた」と思わせてみる方法もおすすめです。極端な活動の増加は怪我のもとになるため、年齢に合わせた遊びを考えて取り入れてみましょう。

活動と給食のサイクルが合致してくると、自然と給食が食べられるようになると期待できます。

盛り付けを変えてみる

丼ぶりのように複数の食材が混ざっていることが苦手な子どもや、小分けを好む子どももいます。また、かわいい食器を好む子どもなど、視覚で楽しむ食事の好みはさまざまです。そのため、盛り付けを変えてみることで、改善するケースも見受けられます。

子どもが興味を持つ盛り付けを検討しながら、給食スタッフと連携して子どもが楽しめる給食環境を目指してみましょう。

2・3・4・5歳児は食育に関する活動を増やす

2歳から5歳児は、少しずつ食育に関する活動を取り入れてみると、給食への関心が高まります。食べ物の絵本や歌、手遊びなどで食材を覚えていくと、給食でその食材が出たときに子どもたちの話題につながります。

家庭菜園などで野菜を育てたり、収穫した野菜を調理したりすると、食事に対する興味を促せるでしょう。

食育に関する取り組み例については、以下の記事をご覧ください。

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子どもが保育園で給食を食べないときのNG行動

子どもが給食を食べないときに、以下の行動はしないようにしましょう。

• 食べられない量を子どもに食べさせる
• 子どもの口に押し込む
• 保育士が子どもに食べさせる

子どもによって食べられる量は異なります。無理に食べさせることは、食事自体が嫌な経験に直結してしまうため注意が必要です。

無理やり口に食材を押し込んだり、口の中に食べ物が残っている状態で次の食べ物を急かしたりする行動もNGです。これらは、窒息など事故の原因につながる危険行為となり得ます。

子どもは上手に食べられず、食事に時間がかかることもあります。子どもが自分で食べる機会を作れるよう、心にゆとりを持って接することが重要です。

子どもが保育園で給食を食べないときはお迎え要請する必要がある？

保育園によっては、給食をまったく食べなかった子どもに関して、保護者にお迎えを要請するケースが実際にあります。しかし、お迎えを要請する必要があるのは「午前から水分を一滴もとらなかった」など、体調に影響を及ぼす可能性が高い場合です。

保護者への連絡に躊躇する保育士もいますが、子どもの体調などで気になることがあれば、まずは保護者へ連絡することをおすすめします。緊急を要さない場合は、お迎えのときに伝えたり、連絡ノートなどコミュニケーションツールを用いたりすると良いでしょう。

子ども1人ひとりの様子を詳しく書くことは難しいですが、日々の様子の中から変わった部分や気になる点があった場合は、保護者に伝えるようにしておくのがおすすめです。

まとめ

子どもが給食を食べない理由はたくさんあります。体調不良やお腹が空いていないだけだと思われがちですが、食に興味がない子どもや盛り付けが気に入らないだけでも、給食を食べようとしないことがあります。しかし、給食を食べないからといって、無理に食べさせることはNGです。

保育士や給食スタッフと協力して、子どもに給食がおいしい・楽しいと思ってもらえるようにすることが重要です。子どもの様子を見ながら、積極的に子どもが給食を食べたいと思える環境作りを心掛けてください。

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