【最新】保育園における事故防止と安全管理の重要性とは?安全対策を行う際の注意点などを解説!

保育園での安全管理は子どもたちの命を預かる現場として、何よりも優先されるべきものです。ほんの小さな見落としでも重大事故につながる可能性があるため、事項防止や事故発生時の対応については常に意識をしなければなりません。

この記事では、保育園での安全管理の重要性や注意点を具体例をもとに紹介します。保育現場でのヒヤリハットがなくなるよう、今日からの安全対策をして行きましょう。

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目次

保育士の採用をするなら保育のカタチがおすすめ

引用元:保育のカタチ

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住所〒550-0004大阪府大阪市西区靱本町1-7-22 SKKビル201
許可番号厚生労働大臣許可番号有料職業紹介事業:27-ユ-303764
労働者派遣事業:派27-304996
雇用形態正社員、契約社員、パート
求人施設保育園、幼稚園、認定こども園、病児保育、事業内保育、学童保育、託児所など
対応エリア全国
連絡手段電話番号:06-6210-5326
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保育園における安全管理について

保育の現場では細心の注意をしているにもかかわらず、毎年残念な事故が後を絶ちません。ここでは、保育施設での事故件数を振り返りながら、事故防止および事故発生時の対応の大切さについて紹介します。

事故防止と安全管理が重要な理由

事故は起きてしまってからでは既に遅く、死亡事故など重大な事案につながりかねないため、事故防止と安全管理が重要となっています。しかし、保育士の間では安全管理意識の徹底がなされていないのが実状です。

睡眠中やプールでの遊び時間など、担当者が明確にならない状況での安全管理は、今後さらに徹底されなければなりません

令和3年度の保育施設などでの事故件数

保育施設における事故は、発生数を見ると迅速な安全管理の徹底が必要であるとわかります。内閣府子ども・子育て本部が公開している認可保育所における30日以上の治療を要した負傷・疾病を伴う重篤な事故・死亡事故数をみていきましょう。

意識不明はてんかんやその後意識を回復したものも含まれています。死亡事故もゼロではないため、より一層の安全管理が必要だとわかります。

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【シチュエーション別】安全管理の具体例

保育園内では子どもたちが常に安心して過ごせるよう心がけなければなりません。ここでは、シチュエーション別にどのような安全管理が必要であるかを紹介します。

園外での散歩や公園遊び

園外や公園では外部の人やものと接触する機会が増えるため、常にリスクに対する意識が必要です。出発前後での人数の把握はもちろん、天気や気温のチェックや、交通量の少ない道や時間帯を選ぶなどの配慮が欠かせません。

また、子どもが車・自転車・バイク・動物・看板などに触れたり、園外から木切れや石などを持ち込んだりしないよう指導しましょう。

保育室での活動

慣れ親しんだ保育室内にも危険は潜んでいます。室内での活動中、個々に声かけをするのはもちろん、活動前に子どもたち全員に注意を促すのも事故を未然に防ぐポイントです。

特に、注意が必要なのはハサミや鉛筆などの取り扱いです。無意識のうちにお友達に向けていたり、口にくわえたまま走ったりすると重大な事故につながる可能性が高くなります。道具類の正しい使い方を指導し、子どもたちとルールを共有してください。

水遊び

水遊びやプールでの活動では十分な監視人員の確保が必要です。監視する保育士は常に監視を怠らず、規則正しく目線を動かし、子どもたちの動向から注意を逸らさないようにしてください。

また、動きの少ない子どもや不自然な動きの子どもを見つけたらすぐに救助に向かいましょう。

誤嚥や窒息

決められた時間内に食事をさせようと急かしたり、たくさんの食べものを口に詰め込んだりしては重大な事故につながります。食事は子どものペース、食べられる量に気をつけ、誤嚥や窒息を防ぎましょう

食事中は適切な水分を与え、食べものをきちんと飲み込んだか口の中に残っていないかなどの確認も必要です。

アレルギー

保育園でのアレルギー対応は食物アレルギー・アナフィラキシー・気管支喘息・アトピー性皮膚炎と多岐にわたります。

保育園はアレルギー対応として医師や保護者との連携を密にし、厚生労働省が公開している「生活管理指導表」をコミュニケーションツールとして活用するのがおすすめです。

食中毒

保育所での食事の提供は自園での調理が中心です。しかし、最近では外部委託や外部搬入など多様化もみられます。そのため、食中毒は保育園内だけでは防ぎきれないのもあるといえるでしょう。

食中毒の3原則として食中毒菌を「つけない・増やさない・やっつける」といったものがあり、調理終了後は2時間以内に食べるのが望ましいといわれています。また、身支度や手洗いの徹底、調理器具や食品の管理も細心の注意を払いましょう。

お手洗い

トイレは子どもたち全員が共用で使うところであり、事故や感染の危険性が潜んでいます。掃除を徹底し、衛生的に使えるよう以下の点について注意しましょう。

  • 水はねなどにより床が滑らないか確認する
  • 個室内の安全を確認できるようにしておく
  • 手洗い場に割れものを置かないようにする
  • おむつ交換台を使用する際は、子どもから目を離さないようにする

定期的な清掃はもちろん、トイレ使用後にはペーパータオルを使用し、手拭きを共用しないようにするなどの対応も必要といえます。

園庭

園庭は保育園の敷地内ですが油断はできません。子どもが門戸を簡単に開けられないようにしたり、不審者の侵入や子どもの飛び出しを防止するために施錠をしっかりと行ったりなどの注意が必要です。

また、固定遊具や砂場の遊び方について保育士同士で情報を共有しておくと安心です。さらに、園庭にいる子どもの数を把握し、常に声かけを忘れず、危険防止に努めましょう。

睡眠中

睡眠中は乳幼児の窒息に注意が必要です。以下の点に注意し、睡眠前、睡眠中はリスク除去に努め、未然に事故を防ぎましょう。

  • 柔らかい布団やぬいぐるみを使用しない
  • ヒモ状のものを置かない
  • 口の中の異物の有無を確認する
  • 嘔吐をしていないか確認する

睡眠中は定期的に子どもの呼吸・体位・睡眠状態を確認し、呼吸停止などの異常を察知した場合は速やかに対応してください。

安全管理は保育士の協力も必要不可欠です。保育士の育成方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

事故を防止するためには?

保育園内にはさまざまな場所で事故の可能性があります。防止するためには過去の経験を振り返り、情報の共有・日々の点検がとても重要す。ここでは、保育園内の事故を防ぐための情報を紹介します。

今まで起こったヒヤリハットを把握する

重大な事故の発生防止・予防にはこれまでのヒヤリハット事例を収集し、把握しておきましょう。保育士が自分で体験したヒヤリハット事例の報告書を作成、提出するといった活動を繰り返し、自園にて事故防止策を講じるのが非常に有効です。

ヒヤリハット事例を研修で全職員に周知し、危機管理意識の向上を図るようにしましょう。

事故が発生しやすい場所の点検を定期的にする

ハインリッヒ法則によると29回の軽い事故には300回のヒヤリハットが存在するといわれています。保育の現場でヒヤリハットに気づくためには事故の可能性を秘めている箇所を定期的に点検し、リストアップする必要があります。

保育園で子どもが直面するであろうヒヤリハットは子ども目線に立たなければ気付けないものです。危険を想定し、常に事故をシミュレーションしておくようにしましょう。

職員全員での安全教育や情報の共有

子どもの命を守るために職員全員での安全教育や情報の共有が大切です。定期的に研修を行うなど、職員全員が同じ情報を共有できるようにしておきましょう。

マニュアルを作成する

安全管理スキルを一定化させ、どのような場面においても迅速に対応できるようになるためにはマニュアル作成が有効です。疾患別の症状や対処法もマニュアルに記載をしておくと保育士は落ち着いて対処できるでしょう。

また、餅つきやキャンプなど特別なイベントがある場合は個別にマニュアルを作成するのがおすすめです。

保護者の対応方針を決定する

安全管理は子どもの安全を100%保証するものではありません。保護者向けにプリントなどを用意し、保育園の方針を明確にしておくなど、保護者への対応方針も決定しておきましょう。

保護者によっては園内でのケガや事故はすべて保育園の責任と考える方もいるため、保護者の意識改革も必要です。

保護者の信頼を得るためにもクレームが来た際は保護者の話をよく聞き、詳しく説明するなどの正しい対応が求められます。

まとめ

少子化が進む中、かけがえのない子どもたちの命を守るのは私たち大人の努めです。保育園内での事故を防ぐためにも安全管理を徹底し、安心して過ごせる保育園を提供しなければなりません。

リスクを回避するためには過去のヒヤリハット事例の把握と共有が重要です。生活のシチュエーション別に安全管理の具体例を職員で共有し、子どもたちの明るい笑顔を守れる保育園を作りあげてください。

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この記事を書いた人

株式会社シェンゲン執行役員、人事責任者
「保育のカタチ」事業責任者、採用支援コンサルタント

前職ではリクルートの代理店にて、7年間1,000社以上の採用支援を担当。シェンゲン入社後は、幼保業界の「人」に関する問題解決に特化した専門家集団「保育のカタチ」を立ち上げ、事業責任者として従事。

保育園の統括マネージャーとして運営にかかわりつつ、保育士転職サービスでのキャリアサポートや、保育園への採用コンサルタントも行う。

採用活動を内製化する伴走型の採用支援や保育士向けの研修、紹介予定派遣などのサービスを公共機関や幼保施設の運営法人に向けて提供中。祖母、母、妹が保育士という保育士一家で育った。

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