【保育士のお悩み相談室】新しく入った保育園の保育観が合わない。一度転職してからすぐに転職しても大丈夫?

目次

はじめに

今回は、SNSで見かけた保育士さんのお悩みを解決すべく、

「保育士のお悩み相談室」と題して保育士さんのお悩みをご紹介していきます。

SNSでは、保育の現場で一生懸命働いている保育士さんが、さまざまな悩みをつぶやいています。

今回のテーマは、

「新しく入った保育園の保育観が合わない。一度転職してからすぐに転職しても大丈夫?」

というお悩みです。

保育士として働いていると、保育観が合わないな、と感じる機会は少なからずあると思います。

もちろん、最初から自分とは違う保育理念を掲げているところに入社してしまったのであれば、仕方ない部分もありますが、今回の相談者さんの場合、掲げている保育理念と、実際の現場での運用が全然異なり、働き始めた後にそのギャップに気づいてしまった、という状況

みなさんならどうしますか?

まずは現状をしっかり分析しよう

このような状況のとき、まず重要なのは、現状をしっかりと分析、整理することです。

一口に保育観が合わない、と決めつけてしまうのではなく、以下のように整理してみるのはいかがでしょうか。

自分はどんな保育観を持っていて、園の保育観はどういう保育観なのか

まず自分の保育観、子どもに対してどう接していくのか、伸ばしていくのか、トラブルの時にどのように対応するのか、をしっかりと見極めましょう。

その上で、合わないと感じている園の保育観を分析します。

例えば、保育理念は自分の保育観と合っているけど、園長先生の運用方法が保育理念と違う。

現場の先生方が違う運用をしている。

など、どういうとき、どこに自分の保育観との齟齬があるのかを確認します。

保育園の理念(保育観)は入った時の説明と、今の現実で違いがあるのか

今回の相談者さんのケースでは、園自体の、組織としての保育理念には共感していました。

ただ、実際に入ってみて、働いていく中で、保育観の違い、というところが明らかになってきたということから、理想と現実にはギャップがあることが分かります。

ギャップを認識した上で、今の職場でそのギャップを埋めることを選ぶか

そして、ギャップを認識した上で、この職場で働きながら、ギャップを埋めていくことを選択するかどうか、という問題が次に考えられます。

ギャップを埋めていくことを選んだ場合

元々の保育理念は共感できるものだったので、
相談者さんは、ご自身の保育が、保育理念に沿ったものだということを示す必要があります。

そして現場で保育理念と合っていない運用がされた時、
対応についての振り返りと、改善を進めていかなければなりません。。

これは転職で入ったばかりの相談者さんにとっては、茨の道と言っても過言ではないような大変な改革になります。

必ずこの保育観を実現する、という強い気持ちとコミュニケーション能力、交渉力が必要です。

ギャップを埋めていくことを選ばない場合

前述のとおり、ギャップを埋めていく、組織の動き方を変える作業にはものすごくエネルギーが必要です。

相談者さんが疲弊してしまうことも大いに考えられるので、新しい職場を探す、というのも一つの方法です。

新しい職場を探す上で、以前と同じ失敗はしたくないものです。

保育園の転職にあたっての園選びの方法をまとめましたので、こちらの記事も参考にしてみてください。

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保育観が合わない具体例

他にもSNS上には、保育観の相違についてさまざまなケースが投稿されているので、代表的な事例をご紹介します。

大きな声で怒鳴る VS しっかりと子どもと対話する

スケジュールの進行を優先したいために、大きな声で「子どもに言うことを聞かせる」という保育園に勤めている方が、もっと子どもの意志を尊重して、しっかりと子どものやりたいことを引き出したい、と思っているケースです。

喧嘩してしまった子どもに対して しっかりと話を聞く VS まずは叩いたことを謝らせる

保育園でも、おもちゃや遊具、絵本などを巡って、子どもたち同士の喧嘩や小競り合いは起きてしまいます。時には良し悪しがわかってないだけに、手を出してしまう子どももいます。

そのようなトラブルに対して、どうしてそのような行動を取ってしまったのか、まずはしっかりと話を双方から聞きたい、という意見に対して、まずは叩いたことを謝らせるのが先でしょ、という保育観のぶつかり合いが起きてしまったケースです。

行事やイベントに対する保育観の違い イベントいらない VS イベントしっかり

保育園では季節ごとにイベントや行事があり、その数は保育園によって違いの出るところです。イベントなんてやらなくてもいいじゃないですか、という保育観と、しっかりとイベントをやって、子どもたちに楽しく過ごしてもらいたい、という保育観のぶつかりあいが起きてしまうケースです。

生まれて1、2年の子どもに対して求めすぎ VS しっかり指導して、求める

保育園では、0〜2歳の乳児クラスがあります。

一般的に0〜2歳の子どもは、なかなか自分のことを自分ですることは難しく、保育園でも愛着形成をメインに行っているところが多いようです。

そのような状況の子どもたちに対して、指導をしてできなければ改善、というような保育をする、という保育観と、子どもには促すが、できる、ということを求めるのではなく、やってみる、というところまでで、それ以外は愛着形成を重視する、という保育観のぶつかり合いが起きてしまうケースです。

長期的な視野で保育をしない VS 子どもたちの成長をじっくり

目の前の保育に手一杯で、その場その場での保育に終始してしまっている状況と、長期的な計画をしっかりともって、子どもたちの成長をじっくり見ていこうという保育観のぶつかり合いが起きてしまっているケースです。理想と現実のぶつかり合い、というパターンですね。

子どもに否定語を使いたくない VS ●●しちゃダメ!

子どもたちへの声かけに関する保育観の違いです。

できるだけ否定をしないように心がけたい、という保育観と、やってしまったことに対して、●●してはいけない、という禁止の声かけをして、規律を重視していく、という保育観のぶつかり合いが起きてしまうケースです。

このように、現場にはさまざまな保育観の不一致が溢れています。

園全体の方針とぶつかっているパターンもあれば、個人個人の保育方針がぶつかり合ってしまうケースなどさまざまです。

保育観の合う保育園に転職するには転職エージェントに相談するのが大事

もし保育観が合わない、自分の努力ではどうしようもない、となってしまった場合は、

転職、という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?

転職にあたって重視される代表例は、給与と働き方ですが、

保育観でここまで悩んでいる方達が多いのは、保育観もやりがいや働き方に少なからず影響を与えているということがみてとれます。

転職に悩んだら、まずはするしないは別に、転職のエージェントに相談してみることをおすすめします。

本サイト、保育のカタチの専属エージェントは、保育業界に詳しいエージェントです。

徹底したヒアリングで、あなたの保育観をしっかりと理解します。

まとめ:転職してすぐの転職は、採用する側からするとマイナス要素もある

いかがでしたでしょうか?

今回のお悩みのように、転職してすぐの再転職に関しては、採用する園からすると履歴書上は不利なこともあります。

なぜなら、履歴書を確認して、前職の期間が短かった場合、採用する側では同じことが起きてしまうリスクのある人物だと推測されてしまう可能性があるからです。

そうすると、書類選考で落とされてしまう可能性もあります。

面接を受けられる場合は、しっかりと前職からの再転職の理由を説明することが必要です。

転職する、という決断をする前に、今の状況を転職エージェントにしっかりと相談して、対策を考えておく、ということが非常に重要です。

大手の転職エージェントでも、当サイト、保育のカタチでも、あなたの状況をしっかりと分析してくれるところに相談してみることをお勧めします。

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